出版社内容情報
19世紀以来の社会運動は今や終焉を迎えた.今日人々は,ライフスタイルと生の意味のために社会運動へと向かう.未来でなく現在を重視する遊牧民のような人々が織り出す新しい社会運動を,イタリアを代表する社会学者が描く.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ツカモトカネユキ
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1997年訳版発刊。原書は1989年発刊。原書もイタリア語の原書を英訳したもの。本文に至るまで、原作者、英訳者の件があり10年後に本作が出ることへの感想が語られます。原書発刊当時とは、この間の10年は目まぐるしく変ったことが窺えます。本文導入部、補記、解説の構成で、門外漢の読者には分かりづらいかもしれません。自分もその口で、ついていけず、なぞった程度。ものごとの価値観の変容性だけを感じることができました。2024/04/12
本を読む日々
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『新しい社会運動』論の主著として読んだ。理論の構築というよりも、人間が社会運動へ参加する意味に焦点を当てている。現在行われているような運動の形態が、ここで予見されていた。原著は、1989年。2012/11/15