内容説明
元上司・瀬田とともに生きるため、ニューヨークへやってきた茅乃。慣れない土地に悪戦苦闘する中、欲しくなるのはやっぱりあの「ありふれたチョコレート」。でも日本では簡単に手に入るものも、ニューヨークでは入手困難で…追い詰められた茅乃が選んだ手段は、なんとアメリカに製菓工場を誘致すること!?特別なチョコを、ありふれたチョコにするため、茅乃が大奮闘!爆発的人気のエンタメ恋愛小説、待望の文庫化第2弾!文庫だけの書き下ろし短編も収録!!
著者等紹介
秋川滝美[アキカワタキミ]
2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りゅう☆
82
茅乃、瀬田の待つNYへ。ハイスペックな2人の結局はラブラブなやり取りにお腹いっぱい。2人を結んだあのありふれたチョコをアメリカで売りたい茅乃。失敗を重ね、遠回りをしながらも成功を遂げ、充実感達成感に溢れる茅乃。瀬田係だと彼女の成長を妨げる、だが手元に置きたいと葛藤する瀬田。仕事への瀬田の着眼点はなるほどと思うけど、茅乃の成功劇は先が読めたし、この2人って出来すぎるんだよね。現実味がないというか…。確かに小説だから現実じゃないんだけど笑。この2人の恋愛ってどうでもよく感じるのは私だけ?読みやすかったけどね。2020/05/14
ぶんこ
49
ついに茅乃と聡司が結婚してニューヨーク生活が始りました。「自信のあることばっかりやっていては成長できない。」「全部に自信がなければ、全部がチャンス」という発想はすごいです。あっけらかんとした頑張りが茅乃さんの魅力かな。ただ話に奥行きがないので、引き込まれるとまではいきませんでした。2019/10/13
しゅわ
43
【図書館】元上司・瀬田とニューヨークでの暮らしをスタートさせた茅乃。慣れない土地に悪戦苦闘する中、お気に入りのチョコレートを“ありふれたチョコ”にするため頑張ります。文化の違いや思い通りに行かない壁にぶち当たっても、めげない茅乃ちゃんを応援したくなりますが、周囲の茅乃ちゃん礼讃がクドいのと、いろいろうまく転がり過ぎて…営業の端くれとしてはツッコミどころ満載。せっかくの瀬田さんがほぼ空気なのも残念。あいかわらずテンポ良い展開でメチャクチャ読みやすい文章なだけに、今回も私的にはいろいろと“惜しい”一冊でした。2016/11/26
えりこんぐ
39
シリーズ2作目。総司と結婚しNYに住む事になった茅乃。お気に入りだった日本製のチョコレートが手に入らない!からの怒涛の展開。甘々はほとんどない、グローバルなお仕事小説になってた。茅乃の迷子と心の声は面白かった。サラッと読了。【積読7】2023/02/03
まるぷー
26
瀬田の執拗なプロポーズが実り、ニューヨークにやってきた茅乃はいきなりセントラルパークで迷子に。そして、危険な地域に入り込んだりと前途多難。しかし、持ち前の強気を発揮し、お気に入りの日本製チョコレートを売るため普及させるためにプロジェクトを成功させる。ヘッドハンティングの誘いがあったときは揺れ動く気持ちが感じられた。またまた、凄いのは社長から新たなプロジェクトの事業部長に任命される。瀬田も切れ者だけど、茅乃ももがきながらのバイタリティーも素晴らしい。世界中のありふれたチョコレートも食べ比べしたい。2020/09/24