内容説明
弦理論(string theory)は、重力を含めた大統一理論として、30年あまりにわたり活発に研究されてきた素粒子理論の中心的なテーマの一つである。宇宙論、統計力学、数学など関連する周辺領域も広く、またその影響も深い。本書は80年代後半の技術的な進展と、90年代の弦双対性やDブレーン等の成果を取り入れた本であり、初学者が弦理論の初歩から学び最近の発展に追いつくための標準的なテキストである。本書第2巻では、より現実的な応用に用いられる超弦理論が主な内容である。特に双対性、ブレーン、Calabi‐Yauコンパクト化などといった最先端の研究に直結する項目が解説されている。
目次
第10章 1型と2型の超弦
第11章 ヘテロティック弦
第12章 超弦の相互作用
第13章 Dブレーン
第14章 強結合における弦
第15章 CFT特論
第16章 Orbifold
第17章 Calabi‐Yauコンパクト化
第18章 4次元の物理
第19章 進んだ話題
付録B 様々な次元でのスピノルとSUSY
著者等紹介
ポルチンスキー,ジョセフ[ポルチンスキー,ジョセフ][Polchinski,Joseph]
Institute for Theoretical Physics University of California at Santa Barbara
伊藤克司[イトウカツシ]
1990年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。東京工業大学大学院理工学研究科助教授。専門は素粒子論
小竹悟[オダケサトル]
1989年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。信州大学理学部物理科学科教授。専門は素粒子論、数理物理学
松尾泰[マツオユタカ]
1988年、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。東京大学大学院理学系研究科助教授。専門は素粒子論、数理物理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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