出版社内容情報
少子化、未婚率と単身世帯の増加、高齢者の心理などをデータで示しつつ、社会で急速に広がっている「無縁」の問題を分かりやすく解説
第?T部 無縁社会とはなにか
第1章 無縁社会の実態
1 はじめに
2 拡がり続ける無縁社会――社会保障制度の機能不全
3 「ラジオが友だち」と語った男性
4 「迷惑をかけたくない」――孤立から抜け出せない人たち
5 若い世代に拡がる「無縁社会」
6 「たまゆら」火災事故が教えてくれた無縁社会の断面
7 おわりに
第2章 無縁社会の過程と課題
1 はじめに
2 引き取り手のない遺体が増えている
3 無縁死と大都会
4 家族のあり方が変わってきている
5 無縁社会への対策を考える
6 まとめ
第3章 無縁社会についての社会調査の知見――つながり構築に横たわる課題
1 はじめに
2 戦後における地域関係の動揺
3 調査地の概要
4 開発と地域のつながり
5 「つながりづくり」の隘路
第?U部 無縁社会の背景と原因
第4章 単身世帯の増加と無縁社会
1 はじめに
2 単身世帯の実態
3 単身世帯の増加状況
4 なぜ単身世帯は増加したのか
5 今後の単身世帯の動向――2030年に向けての将来推計
6 単身世帯の抱えるリスク――「社会的孤立」のリスクを中心に
7 単身世帯の増加に対する対応
第5章 無縁社会になった原因とその対策
1 はじめに
2 無縁社会になぜなったか
3 無縁社会への対策
第?V部 無縁社会の心理と行動
第6章 無縁化する社会
1 はじめに
2 相互不信による人と社会の弱体化
3 ソーシャル・サポートと無縁社会
4 失われた絆を取り戻すためには
5 社会に対する当事者意識の高まり
6 支え、支えられる社会に向けて
第7章 無縁社会における高齢者の心理
1 はじめに
2 高齢者の心理的特徴を理解する視点――心理的加齢と生涯発達
3 サクセスフル・エイジングと生活の質――老年期の望ましい生活
4 高齢者の孤立と孤独
5 孤独の定義と孤独感の尺度
6 孤立と孤独を基にした類型の試み
7 高齢者の孤立と孤独への対応
8 おわりに
第8章 無縁社会における高齢者の孤独死
1 はじめに
2 孤独死とは
3 孤独死する人の特徴
4 孤独死はどんな場合に起こるのか
5 孤独死予防対策の実際
第9章 無縁化をもたらす非協力行動の制度的構造
1 はじめに――現代の縁と過去の縁
2 現代に受け継がれる講と形をかえて今に生きる講
3 頼母子講のシミュレーションをしてみよう
4 頼母子講のシミュレーションからみえること
5 おわりに
執筆者
板垣 淑子【第1章】
板倉 弘政【第2章】
石田 光規【第3章】
藤森 克彦【第4章】
橘木 俊詔【第5章】
浦 光博【第6章】
長田 久雄【第7章】
福川 康之【第8章】
中丸 麻由子・小池 心平【第9章】
【著者紹介】
関西大学名誉教授
内容説明
少子化・都市化・高齢化が生み出す現代の孤立。「今は、ラジオだけが“友だち”です」とNHK取材班に語った男性。孤独死する人の特徴とは何か?何がつながりを阻んでいるのか?「つながり」のある地域コミュニティの復活は可能か?日本の未来を、現地調査などによる最新のデータと理論から検討する心理学叢書第3弾!
目次
第1部 無縁社会とはなにか(無縁社会の実態;無縁社会の過程と課題;無縁社会についての社会調査の知見―つながり構築に横たわる課題)
第2部 無縁社会の背景と原因(単身世帯の増加と無縁社会;無縁社会になった原因とその対策)
第3部 無縁社会の心理と行動(無縁化する社会;無縁社会における高齢者の心理;無縁社会における高齢者の孤独死;無縁化をもたらす非協力行動の制度的構造)
著者等紹介
高木修[タカギオサム]
1940年生まれ。1965年京都大学文学部哲学科心理学専攻卒業。1970年京都大学大学院文学研究科心理学専攻谷取得満期退学。現在、関西大学名誉教授
竹村和久[タケムラカズヒサ]
1960年生まれ。1983年同志社大学文学部文化学科心理学専攻卒業。1988年同志社大学大学院文学研究科心理学専攻単位取得満期退学。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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