内容説明
バンドデシネ(フランス語圏のマンガ)やアメリカン・コミックスから、ジャコメッティなどのファインアート、カリカチュア、手塚治虫や北斎まで。マンガ、デッサンを題材とした「顔」の図像学。バルトや、アガンベン、ナンシーなど、現代文学批評や現代思想を視野に入れ総合的に論じる。欧米圏のマンガ世界を概観すべく、160名におよぶ作家の略伝を付す。
目次
第1章 人の顔を描く(個と種;モデルにもとづいた肖像画とオリジナルの肖像画 ほか)
第2章 役柄にふさわしい顔(マンガと観相学;類型化と解読 ほか)
第3章 情念の表現(恒常的ではないものを表す記号;表情の豊かさを表すコードとその解釈 ほか)
第4章 クローズアップの活用(クローズアップの攻撃性;クローズアップの歴史 ほか)
第5章 図像遊戯(生命の表現;不気味なもの ほか)
著者等紹介
グルンステン,ティエリ[グルンステン,ティエリ][Groensteen,Thierry]
1957年ベルギー生まれ。『バンドデシネのシステム』で博士号取得(トゥールーズ第二大学)。『カイエ・ドゥ・ラ・バンドデシネ』誌やバンドデシネの専門誌『九番目の芸術』の編集に携わり、CNBDI(国立マンガ・映像センター)のディレクターを務めた。『タンタンの笑い』、『未確認文化物体』、『バンドデシネ使用法』などマンガに関する著作も多く、各種イベントの企画、大学で教鞭をとるなど、精力的に活動している
古永真一[フルナガシンイチ]
1967年東京生まれ。『ジョルジュ・バタイユ、供犠のヴィジョン』で博士号取得(早稲田大学)。現在、早稲田大学文学学術院非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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