内容説明
伝統社会に土着しようとする外来宗教が帝国の膨張と出会う。明治期の代表的なキリスト者であった海老名弾正は、キリスト教が日本の国体に寄与しうることを弁証するため、神道に独特な神学的解釈を施し、キリスト教との結合を試みた。その神道観は、帝国主義時代に突入した大正デモクラシー期の社会思想にも大きな影響を与えた。本書は、海老名の思想とその影響を丹念に辿った思想史研究の労作である。
目次
序論
第1部 近代日本のキリスト者における神道理解(松山高吉などの「神論」中心的な神道理解;海老名の「ロゴス・キリスト論」的な神道理解;海老名の「帝国神道的」キリスト教と弟子たちの「三位一体論」的な神道理解)
第2部 海老名弾正と大正デモクラシー世代の社会思想(海老名と大正デモクラシー世代の神道理解と社会思想の形成;海老名と大正デモクラシー世代の「帝国」と「植民地(民)」理解
海老名と大正デモクラシー世代の「神の国」と「社会主義」理解)
結論
著者等紹介
洪伊杓[ホンイピョ]
1976年韓国江原道生まれ。延世大学校神学部及び法学部卒業後、同大学院で神学修士及び神学博士学位(Ph.D.)を取得。渡日し、京都大学大学院文学研究科(思想文化学専攻キリスト教学専修)で文学修士及び文学博士学位(Litt.D.)を取得。京都大学などの非常勤講師を経て、山梨英和大学人間文化学部の准教授及び宗教主任として務めた。基督教大韓監理会(KMC)から牧師按手を受けた後、宣教師として派遣され、日本キリスト教団兵庫教区甲陽園教会、同教団京都教区丹後宮津教会で教会活動をした。主に日韓のキリスト教関係史、宗教思想史などを研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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