出版社内容情報
世界的に活躍した指揮者マリス・ヤンソンス(1943-2019)の生涯。
ラトビアに生まれ、カラヤン、ムラヴィンスキーという東西の両巨匠に見出されたヤンソンス。オスロ・フィルの指揮者として頭角をあらわし、ピッツバーグ響を経て、21世紀に入ってからはアムステルダム・コンセルトヘボウ・オーケストラとバイエルン放送交響楽団というヨーロッパのトップ・オーケストラの首席指揮者を兼任した。ベルリン・フィルを筆頭に数多くの客演もこなし、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートでは三度(2006年、2012年、2016年)指揮をつとめている。
そんな巨匠ヤンソンスの生涯を幼年時代から、惜しまれつつ世を去るまで、オーケストラとの仕事を中心にたどる。
ミュンヘンで長年ヤンソンスを取材してきた著者が、本人へのインタビュー、苦楽をともにしたオケメンバーによる回想、さらには個々の楽曲の演奏分析や演奏会評を交えつつ、名だたるオーケストラのシェフとしての軌跡と、その証たる精緻な音楽づくりに迫る。家族との思い出や、自身の健康面、さらにはオケのためのホール建設をめぐってたびたび辛酸をなめたことまで赤裸々に綴られる。
【写真(16頁)・略年譜・詳細なディスコグラフィつき】
目次
第二の誕生
父親たち
指揮台への第一歩
ソ連からの巣立ち
オスロ・フィルとの「事実婚」
チャイコフスキーで大躍進
ロシアの誘惑、国際的な成功
イギリスとウィーンでの「浮気」
人生を変えた心筋梗塞
怒りと共に去る〔ほか〕
著者等紹介
ティール,マルクス[ティール,マルクス] [Thiel,Markus]
1965年、ドイツ・バイエルン州のバート・テルツに生まれる。ミュンヘン大学卒。同地の新聞『ミュンヒナー・メルクーア』で音楽欄を担当するジャーナリスト。とくにオペラと声楽に造詣が深く、オペラ専門誌『オーパーンヴェルト』にも寄稿し、またドイツ・レコード批評家賞の審査員もつとめている
小山田豊[オヤマダユタカ]
上智大学大学院博士課程満期退学。早稲田大学ほか兼任講師。C・デヴィンケル『コンサートが退屈な私って変?』(春秋社)によりマックス・ダウテンダイ独和翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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