内容説明
水平社結成への心高鳴る感動が伝わる、奈良・柏原北方の青春群像。“人間はいたわるべきものではなく、尊敬されるべきものなのだ”被差別の苦悩をのりこえて、その「誇り」を叫んだ西光万吉の浪漫は、虐げられていた魂を目覚めさせた。
目次
第１章 西光寺の少年
第２章 上野の画学生
第３章 柏原の青年たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メイロング
1
このままドラマ原作できるわ。西光万吉著作集のエピソードも漏らさず、物語は大団円に向かっていく。ラストをどこに置くのか、まさにここって所で終わるけど、太閤記的な「このあとしょんぼりだからいいところで切り上げよう」感は少しある。「このあと転向云々言われて運動から離れていくけど、実際はどうだったの？」的なところを、この著者の視点で聞きたかった。2023/11/23
