現代教養文庫<br> 不吉な休暇

現代教養文庫
不吉な休暇

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  • サイズ 文庫判/ページ数 502p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784390130219
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「今年も全員やって来るんだろうな」ジェレミーがうなるように言った。「テンダー一家の勢揃いか…ぼくも年だね、ケイト、もうつき合いきれないって感じだよ」…オーストラリア、シドニー近効の山里。一人住いのアリス伯母さんのリンゴ園の収穫時期、毎年集まってくる親類縁者の中に今年は不協和音が目だつ。何かよくないことが起こりそうな予感がする。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

本木英朗

24
再読。シドニー郊外の林檎園で、親しい身内や隣人を招いて毎年催される十日間の休暇。十年以上続くこの習わしも、今年は様々な問題が積み重なり不吉な空気が漂っていた。そして招かれざる客が死体となって発見されることから悲劇が始まり……。事件発生まで林檎園に集まる人物たちの心理や背景描写にかなり筆が割かれ、破局に至る筋道を読者の頭に刻み付ける。第一の事件発生後は緊張感に満ちた展開が続き、ボルテージが高まっていく。息詰まる濃密な謎解き場面は、伏線の巧妙さも相まって読みごたえたっぷりだった。完成度の高い犯人当ての佳品。2017/05/20

koo

6
 これは素晴らしい傑作ですね。邦訳はこの作品のみのオーストラリア作家ジェニファーロウのデビュー作は屋敷に集まった一族とその友人たちの間で起こった殺人事件を扱っていますが よくもまぁこんなに細かい伏線を仕組んだと感心するほどの伏線の数々が最終的に関係者一同の前で全て回収され真相が明らかにされる構成も文句なしです、意地悪な人間関係を探偵役が洞察するスタイルはクリスティやクリスチアナブランドを彷彿とさせます。500ページと長いですが人物造形に優れストーリーに引き込まれ一気読みでした。続編が読みたい傑作でした。2022/07/28

Kitinotomodati

4
人が多すぎて、最初は混乱した。事件が起きて物語が動き出すと気にならなくなったが。クリスティの『 ホロー荘』みたいな雰囲気で、つい南半球を舞台にしているのを忘れそうになる。探偵役の造形も面白く、楽しめた。2020/10/05

kanamori

0
☆☆☆★2013/10/02

schazzie

0
ファンタジー作品“ローワン”シリーズの作者エミリー・ロッダの別名での大人向けミステリー。登場人物が多すぎてややこしいが、内容は特筆すべきものはない。余分な事が多すぎる。2010/04/30

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