内容説明
現代日本のルネサンス詩人が、俳句のこころで綴る新イタリア紀行。外交官、哲学博士にして俳人、日欧の学問・芸術に造詣の深い著者が、ヨーロッパで思索交流した文化随想連作選!本書は、日本独持の俳句の目をもって南欧、とくにイタリアを眺め、南欧の復権を求める句文集である。
目次
1 ローマのほそ道(傷だらけの名画―ミケランジェロ「最後の審判」異聞;ヴィテルボの「法王の湯」―ローマ近郊の旅 ほか)
2 異文化との出会い(トスカーナの五月の歌―ある感傷旅行;ギリシャ人のアポイキア ほか)
3 ヨーロッパ俳句事情(イタリアにおけるハイク熱―型と個性の相克;国際連句の哀歓―新しい文化の創造 ほか)