出版社内容情報
20世紀以降のアメリカ文学の面白さを第一線の研究者が伝える作品・作家論シリーズの最新刊。現代アメリカ小説を代表するコーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy
目次
コーマック・マッカーシーの人と作品
『果樹園の守り手』―「保守」の倫理と市民的反抗の精神
『外なる闇』―南部ゴシックとグノーシス主義の世界像
『チャイルド・オブ・ゴッド』―暴力と帰還する聖なるもの
『サトゥリー』―自己探究と「父」なるものの影
『ブラッド・メリディアン』―暴力表象と倫理の行方
『すべての美しい馬』―冷戦カウボーイと「永遠へのノスタルジア」
『越境』―「剥き出しの生」と証人の責務
『平原の町』―夢のなかで他者への倫理的責任は始まる
『血と暴力の国』―例外状態、戦争、宿命論と自由意志
『ザ・ロード』―崇高の向こう側
『特急日没号‐劇形式の小説』―“You See Everything in Black and White”
著者等紹介
山口和彦[ヤマグチカズヒコ]
1971年生まれ。上智大学卒業。同、大学院博士前期課程修了、ペンシルヴァニア州立大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、上智大学文学部英文学科准教授
諏訪部浩一[スワベコウイチ]
1970年生まれ。上智大学卒業。東京大学大学院修士課程、ニューヨーク州立大学バッファロー校大学院博士課程修了(Ph.D.)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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