目次
自由を求めた歴史―まえがき
1 中欧の十字路・ボヘミア
2 民族国家チェコスロバキアの誕生
3 自由ゆえの試練
4 街角は歴史の舞台
プラハの変貌―エピローグ
付 チェコスロバキアの日本研究(V・ウインケルヘーフェローバ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
2
1983年から1987年(共産主義政権末期)に駐チェコスロバキア日本大使の妻として暮らした著者による、チェコスロバキアの歴史と自身の体験をつづった本。ロシア語が必須外国語にも関わらず話したがらないチェコ人の反ソ感情、同時に戦前のミュンヘン会議で裏切った英仏への反感など、大国の狭間で過酷な歴史を歩んだ民の複雑な思いが伺える。そして、西ドイツに買い物に行けば、品揃えの豊かさに驚き、モスクワに修学旅行に行けば、貧しさに驚く。しかし、同じ共産圏から出稼ぎにきたベトナム人には嫌悪感もあり、多様な面を知ることが出来た2021/03/24
ぬし
1
チェコがメインの内容で、スロヴァキアに関する話がされることは全く無かった。ビロード革命以前の共産党政権時代の街の様子を詳しく知れたので良かった。2019/07/07