出版社内容情報
紙業界誌に掲載された〝紙人32面相の推理クイズ〟と、
現実に起きたという密室殺人事件との関係とは――?
どんな紙でも見分けられる紙鑑定士・渡部は、懸賞目当てにクイズを解きながら様々な事件に巻き込まれる。
学習塾で起きたカンニング事件の真相とは?
「さわるときけん けがするで」物騒な怪文書を作った犯人は、どうやって密室の建物に忍び込んだ?
事件とクイズを解明していった渡部は、〝紙人32面相〟から協力を請われ、とある怪死事件の謎も解くことに……。
内容説明
どんな紙も見分けられる紙鑑定士・渡部は、紙業界誌の“紙人32面相”クイズを懸賞目当てに解きながら、今日も様々な事件に巻き込まれる。学習塾で起きたカンニング事件の真相とは?「さわるときけん けがするで」物騒な怪文書を作った犯人は、どうやって密室の建物に忍び込んだ?事件とクイズを解明していった渡部は、“紙人32面相”から協力を請われ、とある怪死事件の謎も解くことに…。『このミス』大賞大賞受賞作。
著者等紹介
歌田年[ウタダトシ]
1963年、東京都八王子市生まれ。明治大学文学部文学科卒業。出版社勤務を経てフリーの編集者、造形家。第18回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞を受賞し、『紙鑑定士の事件ファイル 模型の家の殺人』で2020年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
37
業界誌に掲載された紙人32面相の推理クイズ。どんな紙でも見分けられる紙鑑定士・渡部は、懸賞目当てにクイズを解いたことで様々な事件に巻き込まれる第3弾。学習塾で起きたカンニング事件の真相、図書館や書店で発見されるカミソリ刃を置いたのは誰か。事件とクイズを解明していった渡部がその推理力を買われて紙人32面相から協力を請われ、過去に起きたとある怪死事件の謎に挑む展開で、今回も紙業界ならではのうんちくがたくさん詰まっていましたが、今回は上手く使われちゃいましたかね?(苦笑)真理子さんとの関係も気になるところです。2024/03/06
flower0824_
18
シリーズ3作目。急に表紙の雰囲気が変わって同じシリーズかどうか戸惑ったわ。渡部さんが想像よりも若くてロン毛だ。さて、本編は今回も紙鑑定士の蘊蓄と謎解きが楽しい。賞金欲しさに紙の業界誌に載っていたクイズに挑むうち、現実にあった密室トリックを解くことになるのだが“紙人32面相”とかスパイ手帳とか昭和を感じる小ネタがなんだか懐かしい。業界誌の女性デザイナーがなかなかやり手だった。真理子さんとはお互い素直じゃないところも悪くない。続編が楽しみです。2024/03/21
ぷにすけ
17
「紙」探偵のタイトルですが、逆に「紙」にこだわらないことで話が面白くなって良かった。カンニング事件や密室の部屋の謎など、私のような凡人でも読んでてホントに楽しめました。しかし、「スパイ大作戦」や「ミラーマン」に「シルバー仮面」などなど懐かし~っ!2024/03/27
NAOAMI
14
触っただけ、見ただけで紙の種類を言い当てる紙鑑定士・渡部。業界誌の懸賞クイズから派生した事件、そもそもクイズの目的となった事件にまで巻き込まれる展開。紙の知識で犯人を絞りこむ中盤までは良かったが、クイズの仕掛け人が訴えた3年前の心中未遂は、出題者の少しエキセントリックな執念の方が先行し、彼の知識を生かす余白がなかった。密室の謎を解く方法告知が犯人を引き寄せたとは言え、本線となった事件の底の浅さは一冊分のパワーとして些か弱い。紙の知識でトリックなりアリバイが崩れるなど、そんな決め手となるような展開が欲しい。2024/04/22
やま
12
シリーズ3作目。学習塾でのカンニング事件、図書館と古本屋への脅迫、不審死の謎解き。雑誌の懸賞クイズから徐々に話がつながり読み易かったです。2024/03/25
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