内容説明
夢と希望に満ち溢れた新任教師、伴三千代。心優しき人々に囲まれながら、ひたむきに少女を愛す彼女がやがて出会う数奇な運命とは―。玲瓏玉の如き詞藻もて綴る、幻の名作が遂に復活!平成に現れし孤高の乙女小説家、岳本野ばらが時空を超え入魂の解説・註釈を加えて封印を解いた“吉屋信子乙女小説コレクション”全三巻、ここに完結。
著者等紹介
吉屋信子[ヨシヤノブコ]
1896年(明治29年)新潟県生まれ。10代より雑誌投稿を始め、20歳の時不朽の名作『花物語』を「少女画報」に発表、〈女学生のバイブル〉といわれベストセラーとなる。以後少女小説から純文学まで幅広く執筆。昭和27年、『鬼火』で第4回日本女流文学者賞を受賞。昭和45年、紫綬褒章を受ける。昭和48年、鎌倉に病歿
岳本野ばら[タケモトノバラ]
京都府生まれ。美術、音楽、演劇、雑貨店店長など様々なジャンルでの活動を経て、フリーペーパー『花形文化通信』の編集に携わり、執筆活動を開始。平成10年、初のエッセイ集『それいぬ 正しい乙女になるために』(国書刊行会/文春文庫+PLUS)を刊行、“乙女のカリスマ”として支持を受ける。平成12年、『ミシン』(小学館)で作家デビュー
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