内容説明
桶狭間の戦いは信長の天才的用兵による「大勝利」だったのか。大坂の戦いにおいて、豊臣家の滅亡は必然だったのか。肥前国平戸藩主・松浦静山の名言「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」ははたして真実なのか―。人気歴史作家が、戦国史の転機となった十二の野戦に着目、新史実を踏まえて勝因・敗因を徹底分析する。「優位に立つ者は奇道に走ってはならない」「実際の戦場は誤算と失点だらけ」「どんな戦いも勝負は紙一重」等、ビジネスにも人生にも役立つ教訓を導き出した、画期的な戦国合戦史。
目次
北条氏康と河越の戦い―埼玉 天文十五年(一五四六)四月
毛利元就と嚴島の戦い―広島 天文二十四年(一五五五)十月
織田信長と桶狭間の戦い―愛知 永禄三年(一五六〇)五月
上杉謙信と川中島の戦い―長野 永禄四年(一五六一)九月
武田信玄と三方ヶ原の戦い―静岡 元亀三年(一五七二)十二月
武田勝頼と長篠の戦い―愛知 天正三年(一五七五)五月
明智光秀と山崎の戦い―京都 天正十年(一五八二)六月
柴田勝家と賎ヶ岳の戦い―滋賀 天正十一年(一五八三)四月
龍造寺隆信と沖田畷の戦い―長崎 天正十二年(一五八四)三月
伊達政宗と摺上原の戦い―福島 天正十七年(一五八九)六月
毛利輝元と関ヶ原の戦い―岐阜 慶長五年(一六〇〇)九月
徳川家康と大坂の戦い―大阪 慶長十九年(一六一四)十一月
著者等紹介
伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。『黒南風の海―加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「第一回本屋が選ぶ時代小説大賞」を、『国を蹴った男』(講談社)で「第三十四回吉川英治文学新人賞」を、『巨鯨の海』(光文社)で「第四回山田風太郎賞」と「第一回高校生直木賞」を、『峠越え』(講談社)で「第二十回中山義秀文学賞」を、『義烈千秋 天狗党西へ』(新潮社)で「第二回歴史時代作家クラブ賞(作品賞)」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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