内容説明
七夕はなぜ七月七日か。「七夕」を「たなばた」と読む理由は?短冊に願い事を書いて笹に吊す由来は?長年の研究から、七夕伝説に関する様々な疑問にわかりやすく答えます。
目次
第1部 七夕伝説とは何か、その由来を探る(中国の七夕伝説;なぜ牽牛と織女の組み合わせになったのか;七夕伝説はどこまで遡るのか;七夕はなぜ七月七日に行われるのか;織女はなぜ鵲の橋を渡るのか;なせ天の河を挟んで織女と牽牛が向かい合うのか;七夕伝説と羽衣伝説の類似点・互換性;乞巧奠との関わり;織女と瓜の関係)
第2部 七夕と日本の古典文学―日本の古典は七夕をどう描いて来たか(「七夕」をなぜ「たなばた」と言うのか;懐風藻と万葉集の七夕;勅撰和歌集の七夕;うつほ物語の七夕;伊勢物語・大和物語の七夕;鵲の橋は日本でどう変化したか;紅葉の橋とは何か;枕草子・源氏物語・梁塵秘抄・建礼門院右京大夫集の七夕;御伽草子の七夕;江戸時代の七夕伝説)
第3部 七夕と行事(なぜ梶の葉に歌や願い事を書くのか;なぜ角盥に梶の葉を浮かべ、二星を映すのか;七夕と水を巡る行事;七夕の天気;「七夕にかえす」とはどういう意味か;竹・笹の葉飾りの由来;七夕飾りを川や海に流すのはなぜか;七夕とそうめん;現在の七夕祭り;七夕伝説の展開と変容、今後の展望)
著者等紹介
勝俣隆[カツマタタカシ]
1952年神奈川県生まれ。静岡大学人文学部、京都大学大学院文学研究科修士課程・博士後期課程で国文学を専攻。国立新居浜高専助教授、長崎大学教育学部教授を経て、長崎大学名誉教授。博士(文学)。上代文学(古事記・日本書紀の神話解釈)と中世文学(お伽草子における本文と挿絵の関係)を中心に、物語・伝説等、古典文学全般を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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