出版社内容情報
ある夏の日、伯父の古書店を訪れた吉乃は分厚い海外小説を薦められる。気乗りしないまま読み始めるが、それは恋愛で悩む自分と重なる物語で――。「この感動を誰かと分かち合いたい」。溢れる想いを抱えた吉乃は、深夜〇時から開かれる読書会に参加することに。集まった男女六名は読書を通じて互いの心を通わせる。全ての「読書好き」へ贈る物語。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
18
夏休みのある日、伯父・遠藤茂が営む古書店を訪れた大学三年生の吉乃。おすすめされた海外小説をきっかけに、不思議な読書会に参加する連作短編集。読み始めた本に思いの外のめり込んだ感想を誰かと交換する場がなく、茂に相談して参加した深夜の読書会。年齢や職業もバラバラの6人から始まった読書会だけで終わらない交流があって、登場人物たちのエピソードからそれぞれの背景も掘り下げられていく中、突然の急展開には切なくなりましたが、本を読む楽しさを共有するだけでなく、それぞれが抱える問題に向き合い乗り越えていく姿も印象的でした。2026/10/08
co_taro
6
2024年上半期直木賞候補作。古書店が舞台の作品って書く人が色んなジャンルの本の知識が豊富でチョイスされる本がセンスよく、共感できるエピソードぢゃないとイカン?評価の敷居は高い?と構えて読み始めたんですが・・・店の入り口に漫然と並べられた100均の本、引き取り後荷ほどきされずうず高く積み上げられてる本の山の風景の中で、稀少本蒐集や自宅の魔窟本棚を語ってうっとりするたぐいのストーリーではなく~、様々な経歴のキャラクターが古書店「深海」に集い、作者の創作した架空本について語り合う、出会いの読書会のお話しでした2026/10/12
ながしまともよし
1
それぞれの人生に生きづらさを感じている6人の心温まる物語です。 本の一節に、生きづらさの本質と解決策を見出し、他者の意見を聞きながら、自分はこれでいいんだという答え合わせをする話です。 人と繋がりを持つ安心感を感じました。2026/10/15
どりー
1
本屋で立ち読みして作者が同世代の大阪出身と知って買って帰って一気読み。秋の夜長を満喫できた。本の感想を言い合うのは本当に面白い。読書メーターを使ってる人でこの本を嫌いな人なんか居ないんじゃないかな。人と人との繋がりがこんな形で出来ると想像すると素敵だと思う。主人公達が少し羨ましい。タイトルや深海という店名に読書へ沈み混む趣を感じた。この本で紹介される実在する本も知らない本が多いので、いつかどれか読んでみたい。2026/10/11




