出版社内容情報
震災後の福島で医療支援をしていた友が死んだ。志半ばでの友の死に、自分は何もしなくていいのかと自問する外科医・雨野。そんな中、福島のある病院が、院長の急逝で診療を続けられなくなったという知らせが。「ならば俺が行く」。外科医を辞め地域医療の現場に飛び込んだ雨野を待ち受けていたのは――。現役外科医によるシリーズ第八弾。
【目次】
内容説明
震災後の福島で医療支援をしていた友が死んだ。志半ばでの友の死に、自分は何もしなくていいのかと自問する外科医・雨野。そんな中、福島のある病院が、院長の急逝で診療を続けられなくなったという知らせが。「ならば俺が行く」。外科医を辞め地域医療の現場に飛び込んだ雨野を待ち受けていたのは―。現役外科医によるシリーズ第八弾。
著者等紹介
中山祐次郎[ナカヤマユウジロウ]
1980年神奈川県生まれ。鹿児島大学医学部卒。都立駒込病院大腸外科医、福島県広野町・高野病院院長等を経て、湘南東部総合病院外科勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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itica
62
シリーズ8。医師となって9年目。外科医の経験を積み、着実に足場を固めている雨野隆治であるが、ふと、このままで良いのかと漠然と思う。そんな時、旧友の事故死のニュースを目にし、隆治はある決断をする。まさに「えー!」だよ。今までと全く違う環境に飛び込む隆治に驚いたが、これがもう涙なしでは読めない。運命は時に残酷だ。でも、それを乗り越えて隆治は人間として更に成長することだろう。頑張れよ! 2025/11/26
たぬき君
13
シリーズ第8弾、雨野は外科医の仕事に疑問を抱き福島の被災地にある地方病院の院長として働くようになる。看護師冴木の話は苦しかったがこれらの経験を活かして新たな懐の深い外科医になっていくのだろう。2025/11/26
kanaもん
12
雨野の葛藤、医者としてどう生きていたいか。周りの人々が温かく、また人として成長する姿があり良い話だった。次はどこへ行くのだろう。移動するたびにロマンスもあり、さすらい医師のようにもなってきた。2025/12/07
やま
11
シリーズ8作目。外科医として順調にステップアップしてい時に、メスを置き地方医療への道に進んだ雨野先生。新天地での出会い、別れ。自分のやりたい事が見つかり今後の展開が楽しみです。2025/11/17
柊子
11
雨ちゃん、これから、どこへ行くのだろう。何がしたいのだろう。そもそも、牛ノ町病院を辞める動機も理解できない。外科医にときめきを感じなくなったから? 高揚感や達成感が薄くなったから? でも仕事ってそういうものだと思うけどな。慣れてくれば、新人の頃の高揚感なんて、なくなるのが普通では? 好きなシリーズだけど、今回は少々、消化不良気味の読後感。2025/11/08




