内容説明
20世紀前半、故国ハンガリーの悲劇に巻き込まれていく孤高の天才彫刻家、ワグナー・ナンドール。二度の敗戦、冷戦、動乱、政治犯として指名手配―希望の欠片すら見出せない過酷なまでの運命。それでも作品を刻み続けた彼の胸に深く静かに流れていたのは日本の武士道精神と、妻・千代の温かさだった…。東欧の哀しく激しい時代を生き抜いた男の、愛と信念を描く感動ノンフィクション。
著者等紹介
下村徹[シモムラトオル]
1930年台北市生まれ。1953年慶応義塾大学文学部卒、大同通商(株)に入社。1956年ニューヨークに赴任、その後22年間米国で勤務、現地法人の社長を経て本社代表取締専務、一部上場大同工業(株)の海外事業担当取締役などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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