目次
第1章 地政学とは?(地政学ってなに?;国と国の関係 ほか)
第2章 地政学で見るアメリカ(アメリカは巨大な島国;アメリカができるまで ほか)
第3章 地政学で見るロシア(ロシアのウクライナ侵攻;ロシアの南下政策 ほか)
第4章 戦争が起こるのはなぜ?(戦争って、どんなこと?;戦争の原因はさまざま ほか)
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年、長野県生まれ。ジャーナリスト、名城大学教授、東京工業大学特命教授。慶應義塾大学卒業後、73年にNHK入局。94年から11年間、「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年に独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
122
地政学上、日本はアメリカと同じくシーパワーの国。ランドパワーのロシアは国境を接する隣国との争いが絶えない。そのため緩衝地帯を作る戦略をとる。ロシアの起源は9世紀に現在のウクライナにあたるキエフ公国だったが、13世紀にモンゴル帝国に滅ぼされ、14世紀にモスクワ大公国が勢力をのばし、17世紀初めにロマノフが皇帝となり後にロシア帝国となった。プーチンはウクライナ侵攻を「自国の安全を守るため」元々ロシアの一部だった領土を取り戻すのは当然という考え。自国が攻撃されたら自衛権を行使するのは国際的にも認められている。2023/05/17
Roko
29
戦争のルールの中に「攻撃してよいのは戦闘員と、軍事施設だけ」というのがありますが、歴史的にそれが守られたことなどありません。せめてオリンピックの期間中だけでも戦闘を休止させようというルールも無視し、ロシアは戦争を続けています。いつ終わるとも知れぬこの戦争、ただ一つ確かなことは、戦後のロシアの国際的立場はとても悪くなる。だからロシアから逃げ出す人が増えるということなのですが、プーチンはそこをどう考えているのでしょうね。#地政学で見る世界 #NetGalleyJP2023/07/04
楽
18
2023年。図書館本。小学校高学年くらいから。1巻は英米系地政学に基づいて国際関係や米ロ、戦争について考える。ウクライナ戦争は前年に始まっており、地球温暖化による北極海航路の利用増加にも触れるなど新しい。また、戦争の原因の一つとしてユダヤとアラブなど民族対立を挙げている(23年10月以降のハマスとイスラエルの衝突はまだ起きていない)。肝心のどうして戦争がなくならないのか、戦争をなくすにはどうしたらよいのかは、日本をめぐる国際関係を考える2巻を経て、3巻で考えることになる。2024/10/26
なおなお
6
ウクライナのことも載っている最新の本。子ども向けで分かりやすくまとめられている
のん@絵本童話専門
4
地政学から戦争を学ぶ子ども向けの科学本、全3冊。こちらの1巻では地政学の考え方と、地政学的見地からのアメリカ・ロシア、戦争の起こる理由について書かれている。ランドパワー・シーパワー、ハートランド・リムランド、チョークポイントは押さえておいた方がいい。今年出た新しい本なので、ウクライナ侵攻まで入っていて、現在の世界情勢を理解するのに役立つ。地政学的見地から考えると、ロシアのウクライナ侵攻や中国の太平洋進出の思惑がわかってくる。2023/07/06
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- 和書
- 完全無罪 講談社文庫