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内容説明
覆面姿の怪人ジゴマ!!久生十蘭の抄訳から幾星霜、遂に待望の完訳!パリ黄金期を震撼させる、国際的犯罪組織Z団降臨!首領ジゴマを追え、ポーラン・ブロケ刑事!
著者等紹介
サジ,レオン[サジ,レオン] [Sazie,L´eon]
1862‐1939。仏領アルジェリア・オラン生まれのフランス人作家。演劇の脚本書きで大成せずも小説家になり、新聞連載小説『ジゴマ』で大ヒットを飛ばす。以降シリーズ化され、『ジゴマ』(1909‐10年)、『赤銅色がかったブロンド髪の女』(1910年)、『ウナギの皮』(1912年)、『ドイツに与するジゴマ』(1916年)、『歪んだ口』(1917年)、『ジゴマ対ジゴマ』(1924年)、『ジゴマの新たな悪事』(1938年)の全7作を執筆。小説としては75篇を書いた。1911年、日本で映画『ジゴマ、強盗の王』が公開されると少年たちにジゴマごっこが大流行、ついに上映禁止となる爆発的人気となった
安川孝[ヤスカワタカシ]
1978年生まれ。明治学院大学大学院文学研究科フランス文学専攻博士課程中途退学後、2013年フランス・リモージュ大学博士号取得(文学)。専門は19世紀とベル・エポックの大衆小説。現在、明治学院大学、東洋大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
61
大正時代、活動写真によってジゴマブームを巻き起こした伝説の作品がようやく完訳。内容はまさに古き良き活劇の趣で、銀行家殺人未遂から始まる謎に薄幸の乙女、明らかになる犯罪結社と謎に包まれたボス「ジゴマ」、それに対するは名刑事ポーラン・ブロケと、その粗筋は今の目から見ても決して色褪せるものではない。深紅の覆面に包まれたジゴマといい、Zの合言葉といい、刑事が陥る罠といい、江戸川乱歩の『怪人二十面相』に影響を与えたのは伊達ではないなあ。どことなく懐かしい香りの漂う名探偵と怪人の対決、面白く読む事が出来ました。 2022/12/29
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