DALKEY ARCHIVE<br> 人形つくり

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人形つくり

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  • サイズ A5判/ページ数 383p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784336060587
  • NDC分類 933
  • Cコード C0397

出版社内容情報

独特のエロティシズムと精緻な文章で綴られた、徹底した被支配関係から生じる恍惚と恐怖……謎の英国作家サーバンによる幻想譚2篇。独特のエロティシズムと精緻な文章で綴られた、徹底した被支配関係から生じる恍惚と恐怖……謎の英国作家サーバンによる戦慄の幻想譚を2篇収録。本邦初訳。

田舎屋敷に家庭教師として雇われた女子大生が謎めいた子供たちと過ごす夏休みは、次第に奇怪な様相を帯びていく……古代異教世界が顕現する「リングストーンズ」(1951年)。女子寄宿舎学校を舞台に、少女が人形つくりが趣味の青年と出会い、やがて彼の人形のモデルになる。しかし、その青年の真の正体とは……服従と束縛の快楽が横溢する怪異譚「人形つくり」(1953年)。繊細で喚起力の強い文体を通じて、徹底した被支配関係から生じる魅惑と恐怖が織りなす荒々しいマゾヒズム的快感が描写される、知られざる英国作家サーバンによる幻想中篇を2篇収録。

〈サーバンは自分の生きる社会、時代の規範的、標準的な性愛の概念には強い違和感を覚えていたに違いない。彼は「愛」という西欧社会の発明を信じていないのだろう。そして、それこそ彼が異界を舞台にした小説を書かずにはいられなかった理由のひとつかと思われる。(……)本書に収録したふたつの中篇は、巧繊に織りなされたペルシャ絨毯のように魅惑的な超自然譚であり、日本ではこれまで知られることのなかった幻想小説の佳什として楽しんでいただければ幸いである〉(横山茂雄:本書解説より)

サーバン[サーバン ]

館野浩美[ タテノヒロミ ]
1972年神奈川県生まれ。翻訳者。自身のウェブサイト影青書房(http://far-blue.com/)でフィオナ・マクラウド、ケネス・モリス等のケルト幻想文学の翻訳を公開中。

内容説明

独特のエロティシズムと精緻な文章で綴られた、徹底した被支配関係から生じる恍惚と恐怖…謎の英国作家サーバンによる戦慄の幻想譚を2篇収録。本邦初訳。

著者等紹介

サーバン[サーバン] [Sarban]
1910年イングランド・ヨークシャ生まれ。本名ジョン・ウィリアム・ウォール。ケンブリッジ大学ジーザス・コレッジにて英文学を学ぶ。大学卒業後、外交官試験に合格、ベイルートに赴任する。以降、カイロ・カサブランカ・タブリーズ・イスファハンなどで勤務。1951年、最初の著作である中短篇集Ringstones and Other Curios Talesを刊行、つづく中篇『角笛の音の響くとき』(52)がSFとして世界的に評価を受ける(邦訳早川書房)。89年没

館野浩美[タテノヒロミ]
1972年神奈川県生まれ。翻訳者。自身のウェブサイト影青書房でフィオナ・マクラウド、ケネス・モリス等のケルト幻想文学の翻訳を公開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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HANA

68
「リングストーンズ」と「人形つくり」の二編を収録。両者とも古典的と言えば古典的な怪談なのだが、「リングストーンズ」の手記のラストシーンや「人形つくり」の人形劇や創造方法のシーンなどはまさに見るべきものがある。特に前者。解説とかで触れられていた支配被支配の関係も、それ自体は仄めかされてもいないのだが妙にエロティック。前者の手記は極めてダイレクトだが、後者のいつの間にか取り込まれているのも逃れがたい感じがいい。このシリーズの編者が編者だけに期待して読んだんだけど、正直期待以上のものを持ってきてくれました。2016/06/10

本木英朗

30
長らく謎の作家として知られていたという英国の作家サーバンの中編2編を収録した1冊。「リングストーンズ」はヘンリー・ジェイムズの「ねじの回転」を想起させる構成・筋書き。あちらが単なる怪奇小説に留まっていないのとは別の意味で、こちらも超異色の展開だ。怪異そのものよりも怪異にとらわれた女性が彷徨う迷宮のような心理が、幻想的な情景描写と重なって魅力を生み出している。表題作「人形つくり」は、ありきたりな筋書きに見えながらやはり女性心理の、非合理でありつつも美しい葛藤に、読み手の心は大いにかき乱され、魅かれてしまう2016/07/01

くさてる

21
二編収録。一作目の「リングストーンズ」は「ねじの回転」を思わせる家庭教師と謎めいた少年の間の息詰まる謎とやり取りを描いた佳作で、ラスト近くで、ええーそんな落ちにしちゃうのと思ったわたしをみごとに背負い投げしてくれました。そして「人形つくり」は、ある種の性癖のひとには間違いなくストライクゾーンな要素がてんこもりで、わたしはまさにそういう人種なので、ため息ものでした。孤独な少女、ロマンス、謎、人形、支配と被支配、最高です。最高。2018/12/26

かわうそ

18
支配と従属をテーマにしたフェティッシュなエロティシズムは今読めばかなり控えめ。退廃的な雰囲気と先の読みづらい展開の中から繰り出される幻想的な光景が素晴らしいですね。2016/07/25

garth

18
「服従が勝利をもたらし、束縛が自由をもたらすとは、なんと不思議なパラドックスだろう」たいへん不思議な小説で、とりわけ「リングストーンズ」はたいへん好む人がいるのではないかと思うのだが……woman ponyでいいのかな? ともかくそういう趣味の人。2016/06/21

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