ちくま新書<br> 現代戦争論―ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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ちくま新書
現代戦争論―ロシア・ウクライナから考える世界の行方

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  • サイズ 新書判/ページ数 288p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480077325
  • NDC分類 319.380
  • Cコード C0231

出版社内容情報

次は日本が当事国かもしれない──

不透明な世界を、いかに生きるか?





わずか3日で終わると予想されたウクライナ戦争は、開戦からもう4年を迎える。なぜここまで長期化したのか。どれだけの人が死んだのか。米トランプ政権成立で激変した世界秩序の中、日本はいかにふるまうべきか。21世紀における戦争を私たちはどう考えたらいいのか。ロシア情勢の第一人者として悲惨な実態を伝え、ロシアへの無期限入国禁止処分を受けた著者が、詳細なデータとともに戦争の本質に迫る。著者個人の経験や信念までも込められた、今最も読むべき戦争論。


【目次】

はじめに

第二次ロシア・ウクライナ戦争をめぐる問い/本書の構成/ロシアはなぜウクライナ侵略に及んだのか?/領土妥協では戦争は終わらない



第1章 どれだけの人が死んだのか?──データで見るウクライナ戦争



1 未だにはっきりしない民間人犠牲者の規模

死を可視化する―国連のデータから/衛星画像が暴く大量の死/たくさんの耳慣れない地名/「顎」と書かれた墓標/避難できない人々/占領の風景



2 「貨物200」をめぐって

陸上自衛隊の総数を上回るロシア軍の戦死者数/本当の戦死者数は?/錯綜した戦場での行方不明者たち/戦死者と重傷者比率をめぐる謎/「安心できる?よりも不安な事実を」/交換比率



3 戦場で死んでいるのは誰なのか?

戦死者の多くは「即席兵士」/地方出身者の命で賄われる戦争/戦地に送られる日本の隣人たち/戦死率を決める諸要因/貧しさではなく豊かさとの相関?/北方領土からも戦死者が



第2章 なぜ終わらないのか?──軍事戦略理論から見たウクライナ戦争



1 破壊戦略vs消耗戦略

歴史的な長期戦争/破壊戦略の夢/スヴェーチンの消耗戦争理論/大国と小国/不思議の国の将軍たち/徴兵制を断固維持すべし/弱者のパラドックス/戦わずして勝利する



2 ロシアは何を見誤ったのか?

ロシアの誤算/朝、目を覚ましてみたら/電撃作戦の失敗/「小国」ではなかったウクライナ/希望的観測の罠/想定外の士気の高さ/陣地戦の泥沼/ノー・マンズ・ランド



3 戦略的コミュニケーションによる戦い

武力戦線と政治戦線の相互作用/ピロシキを手にいれるには?/狙われた「ヴォロネジ」/対ロシア領攻撃をめぐって/プーチンの核脅迫/地味なトラック縦隊が意味するもの/西側諸国の決意/クモの巣作戦



第3章 いかにして軍事国家となったのか?──戦時下ロシアの横顔



1 「ソフトな」対内政治戦線

なぜ誰も戦争を止めないのか?/「命の格差」/テレビの向こう側の戦争/ロシア軍の侵攻兵力はなぜ15万人だったのか?/学習するプーチン



2 「死」の経済学

人々はなぜ戦争に行くのか?/動員に対する社会の受忍度/大量生産される「英雄」たち/巨大軍隊の人件費/国防費は平時の約4倍に増加



3 フル回転するロシアの経済戦線

増産される弾薬と兵器/平時のムダが有事の増産余地に/開戦4カ月後に始まった戦時体制への転換/戦時経

内容説明

わずか3日で終わると予想されたウクライナ戦争は、開戦からもう4年を迎える。なぜここまで長期化したのか。どれだけの人が死んだのか。米トランプ政権成立で激変した世界秩序の中、日本はいかにふるまうべきか。21世紀における戦争を私たちはどう考えたらいいのか。ロシア情勢の第一人者として悲惨な実態を伝え、ロシアへの無期限入国禁止処分を受けた著者が、詳細なデータとともに戦争の本質に迫る。著者個人の経験や信念までも込められた、今最も読むべき戦争論。

目次

第1章 どれだけの人が死んだのか?―データで見るウクライナ戦争(未だにはっきりしない民間人犠牲者の規模;「貨物200」をめぐって;戦場で死んでいるのは誰なのか?)
第2章 なぜ終わらないのか?―軍事戦略理論から見たウクライナ戦争(破壊戦略vs消耗戦略;ロシアは何を見誤ったのか?;戦略的コミュニケーションによる戦い)
第3章 いかにして軍事国家となったのか?―戦時下ロシアの横顔(「ソフトな」対内政治戦線;「死」の経済学;フル回転するロシアの経済戦線)
第4章 この国はどこへ向かうのか?―世界の中のロシア(武器移転をめぐる対外関係;再び最前線になるヨーロッパ;第二期トランプ政権とウクライナ戦争の行方)
第5章 日本はいかにロシアと向き合うべきか?―ウクライナ戦争と安全保障(この戦争はなぜ日本にとって問題なのか?;日本がすべきこととできること)

著者等紹介

小泉悠[コイズミユウ]
1982年千葉県生まれ。東京大学先端科学技術研究センター(国際安全保障構想分野)准教授。早稲田大学社会科学部、同大学院政治学研究科修了。政治学修士。民間企業勤務、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所(IMEMO RAN)客員研究員、公益財団法人未来工学研究所客員研究員を経て、現職。専門はロシアの軍事・安全保障。著書に『「帝国」ロシアの地政学―「勢力圏」で読むユーラシア戦略』(東京堂出版、2019年、サントリー学芸賞受賞)他多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

16
2026年2月刊行。書名は『現代戦争論』と銘うったが、もっぱらロシア・ウクライナ戦争を論じる。著者は開戦の年、2022年に『ウクライナ戦争』という新書を出しており、その続編と言える。「何故こうも長引いているのか」など5つの問いを立てて論じる。「どれだけの犠牲が出ているのか」については、ロシアの独立系メディア「メディアゾーナ」とBBCの共同調査のデータを分析。10万人あたり戦死者数に着目して、大都会に比べ地方が高いと指摘する。ハンガリーが親ロシアである背景に、ウクライナ内のハンガリー系少数民族の問題がある。2026/02/22

Teo

3
あまりの内容に読み始めて二日で読了した。基本的にロシアによるウクライナ侵略戦争が起きて以来の私の考えはこの小泉氏に非常に近い。どんな理由があろうと万単位の人間が死ぬ戦争を21世紀に始める理由などひとつもない。それが起きたのは何故か今どうなっているのか今後どうすべきなのかがここに書かれている。その一つ一つに首肯できる。2026/02/13

燃えつきた棒

1
ロシアのウクライナ侵攻後四年にあたり手に取った。 本書は、小泉先生が次の五つの問いに応答していくことで、第二次ロシア・ウクライナ戦争の姿を描き出していこうと目論んでいる。 ◯五つの問い: ・どれだけの犠牲が出ているのか? ・何故こうも長引いているのか? ・戦時下のロシアはどのような状態にあるのか? ・世界の中でロシアの立ち位置はどう変化したのか? ・日本はどのように向き合うべきなのか?/ この本の紹介や解説は僕には手に余るので、そちらはもっと明晰な方達にお任せすることとして、例によってこの本に→ 2026/02/25

dongame6

1
小泉悠氏による2025年末時点でのウクライナ戦争に対する考察をまとめた本。戦争を巡る軍事、経済、外交などについてテーマ毎にまとめている。私のように時事ニュースを受動的に摂取している身としてはこうした本に現時点での状況を纏めてもらえるのはありがたい。文章も平易で読みやすい。一章の「どれだけの人が死んだのか?」はその規模に改めて慄然とし、五章「日本はいかにロシアと向き合うべきか?」では「日本にとってのウクライナ戦争」というのは遠い国の面倒な出来事ではなく直近の国に関するひりついた出来事なのだと思い知らされた2026/02/23

GX

1
一番大事なのは、第5章2「日本がすべきこととできること」。これからの展開を追っていくための、視点を得ることができました。2026/02/22

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