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内容説明
ギリシアの島ケファリニアの燦々たる太陽のもとに送られてきた、フランソワ・ラブレーの相棒マンジュクルー。ユダヤ人瘋癲五人男が繰り広げる一大滑稽譚。
著者等紹介
コーエン,アルベール[コーエン,アルベール][Cohen,Albert]
1895年、コルフ島に生まれる。5歳で両親と共にマルセイユに移住。ジュネーヴ大学法学部で学ぶ。1919年、スイス国籍取得(それまではオスマン=トルコ国籍)。フロイト等が編集委員に連なる雑誌「ラ・ルヴュー・ジュイヴ」の編集に携わり、1925年1月第1号を発行、シオニズムの大義の鼓吹者となる。小説「ソラル」(1930)、「釘食い男」(1938)で名声を博する。1939年、ユダヤ機関の政治局顧問となり、パリで政治に外交に手腕を発揮するが、大戦勃発と共にロンドンに逃れ、ユダヤ機関の代表として各国の亡命政府とナチスから逃れてきたユダヤ人との協力関係樹立に重要な役割を果たす
紋田廣子[モンダヒロコ]
1939年、静岡県生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業。SBS静岡放送勤務後、パリ留学。2000年7月まで吉井画廊に勤務し、展覧会実施、翻訳、通訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅はこべ
97
一言、難儀した。永遠に読み終わらないかと思った。文体の、会話の過剰なまでの飾り方。饒舌な人物たち。これは長い物語の中間らしい。だから主要人物が変わって、唐突に変な終わり方をする。これはユダヤ系特有の冗談、饒舌、装飾なんだろうか。マンジュクルーの独特の『アンナ・カレーニナ』論は笑えた。ヴロンスキーの放屁や排泄を見たら、アンナは恋に落ちなかった。でも小説はそういうことを書くべきだって。わざわざそんなこと書かなくてもいいと思うが。2020/01/12
ナカユ〜、
2
笑いが寂しくなる。いや面白いのだけれど。2010/11/05
鑑真@本の虫
1
これですらまだ全編ではないようですね。続きは気になるけど、ね……。2012/09/16
rinakko
1
子供じみて堅固な友情と、最後には何でもかんでも笑い飛ばしてしまう自由極まりない精神、この二つの武器が一組となったとき、彼らは最強の五人組になる! 人生はくだらなく、もちろん故にこそ素晴らしい!と、声高らかに謳うかのような破天荒に次ぐ破天荒な彼らの行跡と言ったら…! 大いに笑った。そして彼らの掛け値なしに高貴な無邪気さには、心打たれてしまうのだった。2010/04/06
S-T
1
長広舌。2010/03/07