はまむぎ (新装復刊)

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  • サイズ B6判/ページ数 388p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560047330
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

青年時代をシュルレアリスムの激動のなかに過ごしたクノーは、本書によって独自の原理にもとづく創意あふれる散文世界へ踏み込んだ。現代小説の新しい形式を用意した先駆的作品。

内容説明

数学とエロティスム、哲学と歴史、乾いたユーモアと詩の精神。現代小説の新しい形式を用意した、レーモン・クノーの処女小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

里馬

10
面白い。色んな書き方を試していて(?)文体練習のクノーだなあ。登場人物多い上に、名前をきちんと記さなかったりで、読み通せるか不安だったものの絶妙なバランスなのでしょう、難なくするすると書き分けられていたのでした。話の筋じたいはさしたる特記すべき事も無いけれど、膨らましかたなり、筆遣いやその他タッチなり、読んでる事そのものが私に愉しみを与えて呉れる一冊でした。2012/02/16

えか

6
人名の奔出に慌てて、途中から相関図を書きながらやっと読了。観察者によって観察されるうちに単なる影の存在から、形而上学的独白をするまでになる男の話。彼の成長に伴い色々な出来事が玉突き事故の様に起こるのですが、話を前に進める原動力が人々の噂、憶測、誤解、曲解、怠惰、と無責任のオンパレードなのが笑えます。大事件の中心人物なのに、決定的に除け者扱いのトープ爺さん、安部公房の『友達』や『夜のみだらな鳥』のボーイの原型のような小人(最後は主人公の家を乗っ取って淫売家にしてしまいます)等魅力的な人物が沢山出てきます。 2022/04/19

みけのすずね

2
主要人物が明らかになったと思えば、彼らが不穏な動きをし、あるいは察知し、実存的なことに触れたかと思えば、ことの真相が明らかに…そこでまた小人とかいう奇妙な存在があらわれる。思ったよりもサスペンスフルだったけれど、謎は謎のままというところもあり、シュールレアりスティックな薫りは感じられる。長いこともあり、あんまり筋や細部を気にせず、場面場面をたのしむうちに終わっていた、というかんじでもある。2014/07/30

wakabon

1
面白くないこともないが、ちと長すぎるのではないか?2009/03/08

コウ

1
う~ん、コメントし辛い本です。処女作にして奇書。ハマる人はハマります(当たり前か^^)★★★☆☆2008/03/20

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