内容説明
横尾芸術の近年来の重要なモチーフのひとつである「Y字路」を、23区から都下、島部まで、東京をくまなく探訪し、写真というかたちで追い求めた―Y字路発見を時代に刻印する、横尾忠則初にして、空前絶後の写真集。
目次
東京のY字路はどこからやってきたのか(椹木野衣)
図版
撮影リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コットン
63
東京には色々なY字路があるものだなーと思う。大判なので見応えあります!2015/08/26
ジョニーウォーカー
12
23区を中心とする東京のY字路を、横尾忠則が10年にわたり撮りためた、気の遠くなるような写真集。スゴいのは、すべての写真が、ファインダーの視界内に人が誰もいない瞬間を狙って撮影されているところ。総人口1,300万人、「眠らない街」といわれる東京で、その光景はどこか異質であり、異界へと繋がる運命の岐路に立たされているような不思議な感覚にとらわれる。そんなことを思いつつ頁をめくっていると、家の近所のY字路を発見。「横尾さん、ここにも来たんだ…」というなんとも俗な感慨が押し寄せ、一気に現実へと引き戻された。2010/02/12
シナモン
10
図書館で読んだ。東京にある様々なY字路だけを集めた写真集。様々なY字路にいろんな暮らしが見えて面白かったです。2018/09/08
ちゃんいー
8
志村けんが昔、顔の真ん中に鏡を立てて、顔半分を映して1つの変な顔を作ったみたいに、1本の道を鏡にうつしたような、不思議なY字路の写真たち。知らないうちに偽物の異次元の道へ迷い込みそうで、とても興味をそそられた。四角い街を斜めに眺めれば、案外あちこちにあることに気がついたが、どうして横尾さんがこの写真を撮ったのかが一番興味をそそられる。2010/03/24
そうさん
5
6歳。こういうのは好きかなと思い、選んだが、信号が少ないと不満。なかなか類書もないだろうし、私としては面白かったのに。2021/01/20