内容説明
交際を始めて二カ月が経ったある日、彼が海で亡くなった。彼は生前、「誰かが命を狙っている」と漏らしていた。女流推理作家のあたしは、彼の自宅から大切な資料が盗まれたと気付き、彼が参加したクルーズ旅行のメンバーを調べる。しかし次々と人が殺されてしまう事態に!『無人島より殺意をこめて』―真犯人から届いたメッセージの意味とは!?昭和だから起きた怪事件!
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年大阪生まれ。大阪府立大学電気工学科卒。エンジニアとして勤務しながら、’85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞受賞。’99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞受賞。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、’12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、’13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、’14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞、’19年第1回野間出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ノンケ女医長
77
「11文字」の意味は、作品の終焉に判明する。その文字が手紙で届いたときの恐怖は、さぞ強烈なものだっただろう。予想もできない海難事故。船が転覆し、たくさんの人が荒れる海上に投げ出された。愛する人が気を失って漂流しているのを見たら、正常な判断を下せるわけがない。多くが怖じけるなか、救助に向かった一人の男性は、ある代償を求めた。それは、正当化されるのか。私がその女性の立場だったら、承諾するのかどうか、とても悩んだ。推理小説でもあるし、傑作小説でもある。2022/12/24
ミーママ
65
図書館の本📚 「昭和だから起きた怪事件」って解説に納得! その頃に読みたかった‼️ 2021-802021/06/20
タツ フカガワ
63
女流推理作家である“あたし”の恋人でルポライターの川津が殺された。生前、川津が「誰かに狙われている」と言っていたことから、“あたし”は担当編集者である萩尾冬子の協力のもと、独自に調査を始めると、1年前に川津が海難事故に遭っていたことを知る。東野さん初期(1987年)の本格ミステリー。さくさく読み進むものの、ちょっと物足りなさを感じていたら意外な真犯人に出くわしました。面白かったです。2023/01/07
優希
61
東野さんの初期の作品になります。そのせいか、古さは否めません。次々と起こる殺人事件、真犯人から届くメッセージ。時代背景ありきで書かれたのでしょうね。面白かったです。2023/01/21
ニカ
60
初期の東野圭吾作品。う〜ん‥今回は加害者よりも被害者の方が悪くない?2023/12/03