内容説明
ペロン、フジモリ、ピノチェーからウーゴ・チャベス、フィデル・カストロ、ルーラ、モラレス、セラヤ、オルテガ…。ラテンアメリカの最前線を見続けてきたジャーナリスト、伊高浩昭にしか書くことのできない、生々しいラテンアメリカ取材帖。政治・経済から社会・文化まで、この一冊でラテンアメリカの近現代史と、市井の人々の生活が見えてくる。
目次
思い出のブエノスアイレス(上)―「下船しただけの人々」の怨念込め孤独を侵すタンゴ
思い出のブエノスアイレス(下)―悲観の大海原に乗り出した亜国丸の老船長ペロン
トラテロルコ修羅の闇夜―血塗られたメキシコ現代史の深い亀裂
『アドーロ』に疼いた青春の傷跡―四〇年ぶり再会のアルマンド・マンサネロが音楽を語る
怨念を子孫に伝える叙事歌―マヤ同胞から裏切り者視される平和賞受賞者
往時の革命家オルテガが復権―苦節一六年に体得した変節の「意義」試される時
日本は「平和憲法下の同盟国」―軍縮を叫ぶコスタ・リカの政治家オトン・ソリース
対米・国土回復戦に勝った将軍―息子大統領は遺志継ぐも国民投票で棄権多数
祖国を訴えた移住者たち―棄民半世紀 かくも長き「国」の無責任
革命家の黄昏に深い感慨―同時代共有したカストロ体制に後継指導部〔ほか〕
著者等紹介
伊高浩昭[イダカヒロアキ]
1943年東京生まれ。ジャーナリスト。元共同通信ラ米専門記者。1967年からラ米全域、イベリア半島、沖縄、南部アフリカなど世界100ヶ国・地域を取材。2005年から立教大学ラ米研究所「現代ラ米情勢」講座講師。2006年から月刊誌『ラティーナ』に「ラ米乱反射」を連載、2010年4月号で連載50回となる。2004年からNGOピースボート世界一周船の船上講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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