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出版社内容情報
法律スレスレの世界で、荒稼ぎするグレーゾーンの企業家たち……。彼らの知られざる実態に、極道取材の第一人者が迫る。
内容説明
シロとクロの間、法律スレスレの世界で、躍動し荒稼ぎするグレーゾーンの企業家たち…彼らの知られざる実態を、極道取材の第一人者が克明に描く。
目次
第1章 「裏」情報サイトの先駆者“本堂マサヤ”
第2章 出会い系サイトの帝王“P”
第3章 堅気のデリヘル王“梅本健治”
第4章 危険ドラッグの帝王“K”
第5章 日本一のイカサマ・カジノディーラー“中村富雄”
第6章 FXの帝王、仮想通貨に挑戦“I”
第7章 六本木の帝王と関東連合“多田達也”
第8章 詐欺の帝王の新事業“本藤彰”
第9章 ヤクザ界の高倉健“熊谷正敏”
著者等紹介
溝口敦[ミゾグチアツシ]
ノンフィクション作家、ジャーナリスト。1942年、東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。出版社勤務などを経て、フリーに。2003年『食肉の帝王』(講談社+α文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikada
18
逮捕されないギリギリのラインを攻めたグレービジネスで荒稼ぎする人々を取材した1冊。出会い系、金の密輸、脱法ドラッグ、カジノのイカサマなど手法はさまざま。法制度や環境の変化で使えなくなる手法も多いけど、すぐに次の稼ぎ方を見つける行動力がすごい。そうした人々は、意外と小心者が多くて、警察沙汰になったり、税務署に摘発されたりしないように細心の注意を払っている。読んでて思ったのは、この手のビジネスは常に法改正とのイタチごっこだということと、現金がいちばん足がつきにくくて、ロンダリングもしやすいってこと。2022/11/06
ランフランコ
9
闇でもグレーでも稼ぐ人はよく考えている。またチャンスを掴む機微も心得ている。要するに仕事ができるのだ。これは闇も表も無くできる人間はできるのだろう。グレービジネスはヤバいだけあってさすがに儲かる。羨ましく思う面もある。しかし今さらこっち方面に行くことなどできるはずもない。超凡人で頭も悪けりゃ度胸も腕力もない俺は小さなことからコツコツとである。そしてもはやひたすら小さなままである。2024/03/11
KIO
6
著者が取材対象のこのうまく儲けた人たちにとても気を遣っていて、取材対象のために書いた新書です。違法ではない(警察が取り締まらない範囲)ビジネスで、大きくお金を稼いだ事例が書いてあります。「取材対象者様!すごいです!」みたいな書き方をしているので、読者が求めるような客観性の記載の面は弱いです。これなら普通のビジネスで成功した人の本を読んでも同じだと思いました。つまり読まなくてもよいと思います。2022/11/12
阿呆った(旧・ことうら)
5
グレーすれすれor逮捕覚悟のギリギリ脱法あたりが、うまくいけば1番儲かるのかなと思う。だが、それだけでなく、それなりの経営哲学が感じられる。2022/05/29
Kolon
2
いわゆるグレーゾーンアウトローに迫った著書。 世の中には色々な人がいるものだ、と感心させられました。 たくましい人達ばかりだが、一部を除いてシンパシーを感じる人はいなかった。 でも私からは見えないところで太く生きてますね。2022/09/25