内容説明
新宿で全身を六つに切断され、局部を切り取られた凄惨な死体が発見された。さらに横浜、秋川渓谷でも…人か、鬼か!?犯行には筋弛緩剤が使われたらしい。警視庁捜査一課から中丘記文と検見保行刑事が所轄署応援に参加。だが、捜査中に検見が鬼に啖われ、中丘にも尾行者の一群が忍び寄る。復讐に燃える刑事と鬼との死闘を描いた、著者渾身のハード・バイオレンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gold-fish
1
最終的に鬼の正体が明かされるが、なんていうか規模が大きいんだか小さいんだか、どこまでが共通認識なんだかよくわからなくて結構混乱する。 ハードバイオレンスってジャンルはこういうもんなんですかね? 広げようによっては哲学的に話を持っていく事もできそうだけど、これはちょっと底が浅い感じになっちゃってますね。2014/12/28
毒モナカジャンボ
0
現代社会に対するごた混ぜの怒りとなって泥酔者のゲロみたいに吹き出す(精神鑑定嫌い過ぎ)。何も解決しないことについては西村寿行先生なので致し方ないが、別の風呂敷を次々と広げ始めるのはすごい。節ごとに記憶がなくなっているのではないか。西村寿行にフェミニズムを感じるというクソヤバい後書きを別の本で読んだが、これは割とそうかもしれない。鬼なる謎の存在が男たちを捉えてバラして、股間部分だけ剥製にして捨てるという迫力のある幻想趣味。性犯罪多すぎて治安出動が検討されるまで東京の治安が終わっていくのが面白すぎる。2021/01/21