内容説明
東大医学部のうす暗い標本室に並ぶ、首もなく、手足もなく、刺青をした胴体だけの塑像。不気味な色彩で浮かびあがる妖術師「大蛇丸」。この一枚の人皮から、醜くも、恐ろしい惨劇が始まった。密室殺人と、怪しく耽美な世界に挑む、名探偵・神津恭介。戦後、本格推理小説の礎となった、高木彬光の処女長編、ここに登場。
感想・レビュー
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たけとり
1
ミルキィの神津警視の元ネタである神津恭介を知りたくて、ところがうっかり間違えて外伝二作目を呼んでしまったので、まずは第一作めから。文章はもったいぶらせた言い回しが時々出てくるけども、トリックが秀逸かなと。しかし神津恭介の設定が完全にラノベ主人公のルーツというかw いや「神津の前に神津なく、神津ののちに神津なし」は格好良いんだけどもw2016/04/27
もぐもぐチョビたん
0
東西ミステリーベスト1985-10/2012-32。日本の三大名探偵の1人、神津恭介シリーズ(m'□'m)隙のない天才って感じでカッコいい♪この『刺青殺人事件』も着想が面白くて楽しく読めた。こういう明日から使えない雑学とか好きだなぁ。犯人当てとしても楽しいし密室や心理トリックなんかもバラエティ豊かでミステリーが読みたいときには最高な一冊。2013/07/21