出版社内容情報
テレクラ通いをする27歳の「ぼく」は、ある日、ひとりの人妻と出会いベッドを共にする。再会を焦がれ、彼女からの電話を待ち続けるが――。(「スペインの雨」)万年筆で原稿用紙の枡目を埋めていた作家生活最初の十年。プロとして初めて原稿料を貰って書いた短編「青い傘」など、作家・佐藤正午の原点と言える、今では入手困難な初期作品のみを集めた待望の一冊。
【目次】
内容説明
テレクラ通いをする27歳の「ぼく」は、ある日、ひとりの人妻と出会いベッドを共にする。再会を焦がれ、彼女からの電話を待ち続けるが―。(「スペインの雨」)万年筆で原稿用紙の枡目を埋めていた作家生活最初の十年。プロとして初めて原稿料を貰って書いた「青い傘」など、作家・佐藤正午の原点と言える、今では入手困難な初期作品のみを集めた待望の一冊。
著者等紹介
佐藤正午[サトウショウゴ]
1955年長崎県生まれ。’83年『永遠の1/2』で第7回すばる文学賞を受賞しデビュー。2015年『鳩の撃退法』で第6回山田風太郎賞、’17年『月の満ち欠け』で第157回直木賞、’25年『熟柿』で第20回中央公論文芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さこぽん
30
そういえば短編は読んだことがなかったなぁと復刻を機に読んでみた。万年筆で書いていたころの作品集だけど、男女のムフフな話ばかり(笑)だし、さほどのオチもない(笑)「ジョン・レノンが撃たれた日」には佐藤正午(PN)になる前の生の僕がいると言うので何度か読み返した。女の差し歯事情に切なくなった「糸切歯」が好き。2026/08/17
とん
23
万年筆時代の短編集が収められています。あとがきによると『ジョン・レノンが撃たれた日』には、ペンネームもまだ持っていない頃の"生の著者"がいるらしく、気になって慌てて読み返しました。毎回思いますが、佐藤正午さんの本にはある種のカッコよさがあり、惹きこまれます。男女関係にゆるい人物が描かれる本は、読んでいるうちに胸が苦しくなってくるのですが、佐藤正午さんの登場人物の男性は妙にかっこいい。会話における、一歩進んだ返事がそうさせるのか、地の文の思考がそうさせるのか。文体もこの時代から素晴らしい。堪能しました。2026/07/27
益虫
17
佐藤正午が原稿用紙に手書きで書いた短編を集めたもの。1990年代にワープロに移行するまでの約10年。それから30年以上が過ぎている。手書きで書くのは大変。私が在籍したシナリオ・センターの基礎科では、原稿を手書きで書くのですが、ふつうの原稿用紙相当で10枚書くだけでも骨が折れました。 あと、原稿用紙手書きと、紙の本を読むことを同じように考えていたのですが、私の場合、紙の本から電子書籍メインに変わったのは2010年代でした。だいぶ時期が違いますね。さらに、4年前からaudibleがある本ならaudibleに。2026/08/22
fishdeleuze
11
初期の短編でかついまなかなか手に入りにくいものを編んだ短編集。一読して思うのは、この人は最初から文体などブレがないなということ。うまいのだ。個人的には、佐藤正午は長編が抜群に面白いと思っているが、短編もよい。2026/06/17
そうたそ
8
★★☆☆☆ 読むのがなかなか困難になっていた、デビュー間もない頃に書かれた作品を収めた短編集。初期の作品とはいいながら、この頃からさすがと言える文章で既に仕上がっている感すらある。描かれるのは、ほとんどが男女のよしなしごとといったようなもので、どれも習作といったような印象。それ故か、面白いというところまではいかなかった。2026/08/19




