中公新書<br> 堤康次郎―西武グループと20世紀日本の開発事業

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中公新書
堤康次郎―西武グループと20世紀日本の開発事業

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  • サイズ 新書判/ページ数 384p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121027962
  • NDC分類 335.5
  • Cコード C1223

出版社内容情報

早稲田大学在学中からゴム会社や木材会社を経営し、卒業後は別荘地や住宅地を精力的に開発して土地開発に生涯をかけた堤康次郎。その軌跡は、銀行員、公務員、会社員などの新中間層(サラリーマン)の誕生や都市人口の増大と重なる。軽井沢や箱根では別荘地や観光道路を開発し、東京市内外では目白文化村や大泉・小平・国立の学園都市を開発した。後年は武蔵野鉄道など私鉄の経営権を握り、デパートや化学工業も含めた西武コンツェルンを一代で築く。彼の本分はまぎれもなく「土地」にあった。近代日本の申し子である「土地の堤」の足跡を厖大な資料から辿る。

内容説明

早稲田大学在学中に起業、卒業するや別荘地や住宅地を精力的に開発した堤康次郎。その軌跡は、公務員・会社員などの新中間層の誕生や都市人口の増大と重なる。軽井沢や箱根では別荘地や自動車道を、東京では目白文化村や大泉・国立などの学園都市を開発した。さらに私鉄の経営権を握り、百貨店や化学工業も含めた西武コンツェルンを一代で築くが、事業の本分はまぎれもなく「土地」にあった。厖大な資料から生涯を読み解く。

目次

第1章 八木荘村から早稲田大学へ
第2章 軽井沢・箱根の開発と箱根土地会社
第3章 箱根土地会社の東京進出
第4章 箱根土地会社の開発事業と経営
第5章 武蔵野鉄道の支配と経営
第6章 西武鉄道の成立と戦中・戦後の諸事業
第7章 西武百貨店と西武鉄道
第8章 戦後の開発事業
終章 事業の継承

著者等紹介

老川慶喜[オイカワヨシノブ]
1950年埼玉県生。立教大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。経済学博士。関東学園大学経済学部専任講師・助教授、帝京大学経済学部助教授、立教大学経済学部助教授・教授、跡見学園女子大学観光コミュニティ学部教授を務める。立教大学名誉教授。1983年の鉄道史学会設立に参加、理事や会長を務め、現在は顧問。著書『日本の鉄道―成立と展開』(共編著、日本経済評論社、1986、第13回交通図書賞)、『近代日本の鉄道構想』(日本経済評論社、2008、第34回交通図書賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nishiyan

15
毀誉褒貶激しく、また虚実入り乱れて語られることが多かった西武グループ創始者堤康次郎の評伝。彼が手掛けた事業に記述を絞ったことで実業家・堤康次郎が「土地の堤」と呼ばれる所以が描かれている。西武グループを作り上げたのは「土地神話」を前提にした過度な借り入れと過小資本による企業統治。堤義明には西武グループは「家産」として、堤清二は西武百貨店(セゾングループ)の「事業」と堤康次郎の「思想」が受け継がれたという終章の見立ては刺激的だった。セゾンの思想と事業モデルの類似性から源流を彼に求めるのはさもありなんと思った。2024/05/11

Kooya

5
堤康次郎の生涯を概観しながら西武グループの発展について論じた本。派手な女性関係で有名な康次郎だが、本書は彼の人物像にはあまり触れず、あくまでも事業史に焦点を当てている。経営における康次郎の特徴は「新中間層の生活水準向上」「公共性と営利の両立」「部下の派遣を駆使した実質的な経営権の奪取」の3つに集約される。実際、1つ目の要素には箱根や軽井沢での土地開発が、2つ目には戦時下での糞尿輸送や流木の引揚げ事業が、3つ目には旧西武鉄道の買収が該当する。(コメント欄へ続く)2024/04/06

ああああ

3
武蔵野鉄道の経営は、康次郎を中心とする箱根土地系の経営陣のもとで次第に回復していった。箱根土地系の山名義高が専務取締役・社長として敏腕をふるうようになった1932年からの営業成績をみると、表5-3のように旅客収入、貨物収入ともほぼ一貫して増加し、1938年下半期以降は営業収支の赤字が解消した。武蔵野鉄道は、この間さまざまな増収策を試みた。192 1933年上半期の『営業報告書』によれば「沿線の開拓も愈本格的になった。さらに、遊覧客やハイキング客の誘致にも積極的に取り組んだ。1942024/08/19

takao

3
ふむ2024/05/09

助作

3
さすがに「土地の堤」というだけあって軽井沢、池袋、伊豆、滋賀を主戦場に土地開発事業を展開した人生。延々とそのあまりにも多い取引実績が並ぶのにはクラクラする。こうしてセゾングループができていったんだ。二代目がどうしようとも土地神話の崩壊とともに力が落ちていったのはある意味必然なのかもしれないと思いながら読了。2024/04/10

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