出版社内容情報
名古屋で空襲に遭い、機銃掃射を受け記憶を失った少女・七恵は、指物職人の坪倉夫妻に引き取られて小布施へ移った。六年後に縁談が舞い込むが、折悪しく彼女に降りかかった不幸のために破談となってしまう。その後、坪倉が建て替えの仕事を請けた酒蔵で一人の男が殺された。いったい誰が、何のために--? 度重なる不幸に見舞われた七恵の失われた記憶はよみがえるのか!? 葛飾北斎ゆかりの地を舞台に描く傑作ミステリー!
内容説明
終戦間際の空襲で記憶を失った七恵は、指物職人・坪倉清春の養子になった。小布施で幸せに暮らしていたある日、七恵は見知らぬ男に乱暴されてしまう。七恵が父親のいない娘を産んだ二年後、一人の男が殺された。被害者と関わりがあり、殺人現場にも居合わせた画家・古屋敷圭介は七恵と交流を深めていくが…。戦争の悲劇と人の心の機微を描いた傑作ミステリー!
著者等紹介
梓林太郎[アズサリンタロウ]
長野県生まれ。1980年に短編「九月の渓で」で第3回「小説宝石」エンタテインメント小説大賞を受賞してデビュー。長野県警の刑事・道原伝吉や、山岳救助隊員・紫門一鬼、旅行作家・茶屋次郎など、人気のシリーズ・キャラクターを生み出し、山岳ミステリーの第一人者となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。