内容説明
自治官僚として今日の地方財政制度の基盤を築き、内閣官房副長官として7人の総理に仕え、激動期を生き抜いてきた石原信雄氏の足跡!
目次
第1巻 我が人生を振り返る(公務員の仕事とは;茨城県庁時代;鹿児島県庁時代 ほか)
第2巻 霞が関での日々―自治官僚として(入庁から自治庁財政課で「見習い」として;自治庁財政課(交付税課兼務)課長補佐時代
財政課長から審議官(地方財政担当)、財政局長、自治事務次官として ほか)
第3巻 官邸での日々―内閣官房副長官として(後藤田さんのこと;竹下政権;宇野政権 ほか)
感想・レビュー
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kesu
1
職場の本棚にあり、試しに読んでみたらとても面白そうだったので購入。結果、3日で読み終えてしまうほど良い買い物だった。 戦後地方財政制度の生き字引のような方の回顧談で、今まで読んだ本のなかで最も地方財政制度の本質をいきいきと理解できた。 地方交付税は複雑だとか算定が曖昧であるという批判もあるが、この本を読むと地方の実情に少しでも沿うように試行錯誤した結果、今の形に落ちついたことがわかる。 簡素化も一つだが、簡素化しすぎると標準団体から遠い団体の事情が捨象されてしまうため現在の形がベターなのではと思えた。2023/07/15