内容説明
2世紀半も前、フランス人のコメットハンター、シャルル・メシエは、星雲状の天体のカタログの編纂をはじめた。110個の「メシエ天体」は、天のさまざまな種類の宝物を集めたコレクションである。39の銀河、57の星団、9の星雲と、超新星残骸、天の川の一部、星々の小集団、二重星、重複しているものが一つずつある。本書では、観測の初心者と経験者のどちらに対しても、メシエ天体の新鮮な画像を提供している。それぞれの天体について座標、大きさ、明るさ、距離などの重要なデータを示し、多くの天体について明るさの推定値を最新のものに改訂、「失われた」メシエ天体のいくつかについては推測される原因を提案し、まったく新しい観測例が散りばめられている。
目次
1章 シャルル・メシエとメシエカタログ
2章 メシエ天体観測の手引き
3章 執筆にあたって
4章 メシエ天体カタログ
5章 シャルル・メシエについて
6章 メシエ天体以外のすばらしい天体20
著者等紹介
オメーラ,ステファン・ジェームズ[O’Meara,Stephen James]
優秀なライターであり写真家であるスティーブ・オメーラは、望遠鏡をとおして見た太陽系天体の正確なスケッチで世界中に知られている。彼の注目すべき技術は、他の観測者たちにも役立っている。スティーブは、1985年にもどってきたハレー彗星の最初の発見者である。彼はボイジャー探査機が撮像する前に、土星のBリングに暗いスポークがあることに気づいた。また、天王星の自転周期を最初に確定したのも彼である。スティーブは、ノースイースタン大学でサイエンスの学位を取得し、『Sky & Telescope』誌の編集スタッフとして活躍した。観測、執筆や普及活動をとおして天文学の発展に貢献し、空への愛情をともに分かち合ったとして、テキサス・スターパーティーはオメガ・ケンタウリ賞を彼にあたえた。また、国際天文学連合(IAU)は、彼の栄誉をたたえて小惑星3637にオメーラと名づけた。ハワイにある家から空をながめていない時には、スティーブは妻であり火山写真家のドナ・オメーラと世界中を旅している。彼らの本である『Volcanoes:Passion and Fury』は、1994年にスカイ・パブリッシング社より出版された
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