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内容説明
故・佐藤伸治のいちばん間近で取材を続けていた著者による、デビューからラストシングルまで、90年代のバンドの軌跡を追った初評伝。
目次
90年12月「きょうは、シンジは、いません」
91年 らしくない大器、デビュー
92年 涙ぐむような音楽
92年 ラジオ・デイズ
93年 新しいヤンキーたちの夜明け
94年1月~6月 渋谷は燃えているか?〔ほか〕
著者等紹介
川崎大助[カワサキダイスケ]
1965年生まれ。88年『ロッキング・オン』誌にてライター・デビュー。93年、発行人としてインディー・マガジン『米国音楽』を創刊。執筆および編集、グラフィック・デザイン、DJ、レコード・プロデュースなどをとおして、ポップ・ミュージックとその周辺の文化にかかわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミエル
14
冬になり、一つ年を取る度に幾度となく再読。いなくなって悔しいと思うミュージシャンは数多あれど、個人的には彼は別格。日常ふとした時に、つい存在を思い出してしまう。憧れを拗らせた恋だろうか? 最新の音楽に出会ったとき、思わずにいられない。いまだにサトシン・ロスから立ち直れないのかもしれない。2016/12/13
ミエル
5
再読。自分が最も音楽に影響を受けていた頃の時代の空気感が懐かしくもあり、寂しくもあり。ことさらフイッシュマンズには影響されまくったので、いまだに音源を聞くのがつらいのだけれど、文章でなら冷静に振り返ることができると再確認した。90年代後半は、個人的には独特で切ない思い出ばかり。もちろん嫌ではなくて、大切な時間として。2014/07/26
kumamichi
5
多分、川崎さん以外の人が書いたとしたら、私は買わなかったと思うし、読む気にもならなかったと思う。だから、川崎さんがこの本を出そうと思ってくれたことが嬉しい。ありがとうございました。私は、未だに下北沢を歩けば佐藤くんに呼ばれる気がするし、渋谷で佐藤くんとバッタリ出会う気がする。川崎さんも同じようなことを書いていて、私だけじゃないのか、って思った。だいぶ距離のあった私なんかより川崎さんの方が何百倍も佐藤くんに近かったのに。近い人がそう思うなら距離のあった私がそう思うのも仕方ないかなと思ったと川崎さんに伝えたい2011/11/01
kera1019
4
フィッシュマンズは音、歌詞、キャラクターなど、他のバンドと比べるまでもなく、その存在自体が唯一無二と云うところに奇跡を感じる。その奇跡の足跡、解説を時に深く、時にわかり易く書いてある。その愛情溢れる文章に触れるとフィッシュマンズに対する好意がさらに深まる。2013/07/10
Takahiro Imaki
4
フィッシュマンズに出会ったのは21歳の頃。ナイトクルージングでやられて、空中キャンプで虜になったあのワクワク感。あれから17年の歳月が流れたけど、この本を読んで改めてあの時代に感じたワクワク感を追体験しました。この本で初めて知る話もあったり、「そうそう。この時俺もここに居たわ。」という話もあったり。フィッシュマンズを愛する人に、また最近知った人に是非読んで頂きたい内容でした。これから先、特にこの時期には必ず手に取る一冊になると思います。2012/03/18