出版社内容情報
人類の寿命は後退期に突入した!? 平均寿命が30歳だった18世紀から現在の長寿社会まで、いかに寿命が引き延ばされてきたか。
内容説明
本書がこれから語るのは、おもに、一本調子で上昇する寿命カーブに隠された3つの現象、すなわち健康の決定要因は変化すること、社会の改善はときに人間に不利益をもたらすこと、そして将来の健康はほとんど予想不能なこと、である。私たちがしばしば経験する推論のバイアスにより、これからも寿命は延び続けると思いがちである。しかしながら、この傾向は不確実になっている。近年の人間は自らの発展に気をとられているうちに、意図せずして2種類のリスクを出現させた。それらのリスクはあまりに大きく、メタ問題になっている。それは行動と環境に関するリスクである。それらはすでに、人間の健康に想像もつかないほどの負荷をかけており、死者や病気を増やして人間をますます不幸にしている。
目次
1部 微生物の時代(先史時代から工業化以前の時代まで―平均余命三〇年;一七五〇‐一八三〇年―弱々しい健康改善 ほか)
2部 医学の時代(一九四五‐一九七〇年―モデル転換;心血管疾患 ほか)
3部 二一世紀の健康をめぐる三つの問題(三倍長生きするのにいくらかかるか?;健康格差 ほか)
4部 二一世紀―後退(後退する人間の健康;人間の健康に対する気候のインパクト ほか)
著者等紹介
ゼトゥン,ジャン=ダヴィド[ゼトゥン,ジャンダヴィド] [Zeitoun,Jean‐David]
パリ在住の内科医。専門は肝臓病学と胃腸病学である。欧州最大の病院グループの一つ、公的扶助パリ病院機構の研究員となり、パリ政治学院で公共政策とマネジメントのエグゼクティブ修士号、パリ・デカルト大学で臨床疫学の博士号を取得。パリ政治学院や公衆衛生高等研究所で教鞭をとり、現在はESCP経営大学院のシニアフェローを務めている。また、医療に関連したスタートアップ企業を共同で立ち上げ、「JAMAインターナル・メディシン」や「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」を含む国際的な科学雑誌の査読者となり、「ル・モンド」「レ・ゼコー」といったメディアに寄稿するなど、多方面で活動している
吉田春美[ヨシダハルミ]
フランス語翻訳家。上智大学文学部史学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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