内容説明
中国史上最大の謎に包まれた独裁者の少年時代。非情の王を刺殺しようとする心優しきテロリスト。宿星に導かれた2人の人生を描く、新人作家の新しい歴史物語。
著者等紹介
天堂晋助[テンドウシンスケ]
1968年埼玉県生まれ。安原顕氏の創設した創作学校に小説を学ぶ。創作学校にて優秀賞受賞。学研主催の第2回歴史群像大賞において奨励賞を受賞。それをきっかけに会社を辞め、文筆業に専念。「歴史読本」「歴史と旅」などで、ライターとして活躍
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感想・レビュー
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鬼山とんぼ
1
1963年刊中公新書の貝塚茂樹著「史記」を若いとき読んだ。秦の始皇帝の出生の秘密はそこで読んだが、本書の主人公、荊軻の話はそこで読んだ記憶が残っていない。刊行時著者はまだ33歳、ドラマ作りの筆力がまだ未熟で、一通り史実とされるものを踏まえ、現代人にも理解できるレベルまで嚙み砕くので精一杯。錚々たるベテラン作家には及ばないが、中国の歴史を一変させた呂不韋と政の親子と、統治の論理として韓非子を採用したことなど、重要なエピソードは押さえられている。少なくとも読むのに使った時間の価値はあった。2022/02/11
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