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出版社内容情報
臨床に即した83項目のリサーチクエスチョン(RQ)を収載し,大幅に改訂した「第2版」
約4年間を経て改訂された「第2版」では,第1版の60項目を上回る83項目のリサーチクエスチョン
(RQ)を収載(うち35項目は新設)。章立ては,キーワードごとに細分化され(現:1~9章 / 旧:1~3章),それぞれボリュームも異なるメリハリある構成となった。特に「第6章.運動障害と治療(リハビリテーション)」では,ボツリヌス療法やCI療法などのトピックをはじめ,これまで以上に臨床に即した見逃せないRQが揃う。
本ガイドラインについて
第1章.脳性麻痺の定義
1-1.脳性麻痺の定義(まとめ)
1-1-1.脳性麻痺の診断にあたり、どのような定義に従えばよいか?
第2章.脳性麻痺の診断
2-1.ハイリスク児に対する評価(まとめ)
2-1-1.周産期の各リスクファクタ-は、脳性麻痺の発生、タイプ、機能予後にどのような影響を及ぼすか?
2-1-2.GMsの評価により神経学的予後予測は可能か?
2-1-3.Brazelton新生児行動評価(NBAS)は、リハビリテ-ション介入の必要性の判断、あるいは脳性麻痺の予測にどこまで有効か?
2-1-4.Dubowitzの神経学的評価は、リハビリテ-ション介入の必要性の判断、あるいは脳性麻痺の予測にどこまで有効か?
2-2.脳性麻痺の診断(まとめ)
2-2-1.診断に関連したkey months(4、7、10、18、36カ月)での評価項目とその対応は具体的にどのように行われるべきか? また、体重増加不良、ATNRなどの原始反射の残存、体幹の弱さが予後に及ぼす影響は?
2-2-2.脳性麻痺の粗大運動能力の予後予測は、どのように行えばよいか?
2-2-3.新生児期経頭蓋エコ-(US)によって、早産児の神経発達長期予後予測は可能か?
2-2-4.脳性麻痺と診断された児において、MRIの施行は行うべきか?
2-2-5.早期産児の神経発達長期予後予測において、経頭蓋エコ-(US)に加えて MRIの施行は必要か?
2-2-6.低酸素性虚血性脳症(HIE)を発症した満期産児において、画像診断による神経発達長期予後予測は可能か?
第3章.脳性麻痺の評価法
3-1.脳性麻痺の評価法(まとめ)─どのような評価尺度が推奨されるか?
3-1-1.粗大運動能力分類システム(GMFCS)
3-1-2.粗大運動能力尺度(GMFM)
3-1-3.リハビリテ-ションのための子どもの能力低下評価法(PEDI)
3-1-4.脳性まひ児の手指操作能力分類システム(MACS)
3-1-5.カナダ作業遂行測定(COPM)
3-1-6.障害児の包括的評価法マニュアル(JASPER)
3-1-7.こどものための機能的自立度評価法(Wee-FIM)
3-1-8.脳性麻痺の評価に歩行分析は有効か?
第4章.ハイリスク児への早期介入
4-1.ハイリスク児への早期介入(まとめ)
4-1-1.ハイリスク児に対する minimal handlingや NIDCAPによる治療にはエビデンスがあるか?
4-1-2.NICUでのカンガル-ケアなどの環境調節は、早期産児の機能予後を改善させるか?
4-1-3.ハイリスク児への呼吸理学療法はどのようなものが推奨できるか?
4-1-4.NICUからの哺乳訓練は、嚥下の機能予後に効果があるか?
4-1-5.NICUからのポジショニングは、運動機能の予後に効果があるか?
第5章.家族支援
5-1.家族支援(まとめ)
5-1-1.障害告知はどのように行われるべきか?
5-1-2.母親のストレスへの対応は、どのようにすればよいか?
5-1-3.兄弟児への配慮は、どのようにすればよいか?
5-1-4.子どもの家庭・家族の個別性と多様性、主体性とニ-ズを尊重した対等な関係性でのリハビリテ-ション(family-centered approach)の効果は?
第6章.運動障害と治療(リハビリテ-ション)
概 説
6-1.運動障害のリハビリテ-ション(まとめ)
6-1-1.神経発達学的治療法(NDT)-Bobath法は有効か?
6-1-2.Vojta法は有効か?
6-1-3.上田法治療は、脳性麻痺における痙縮の減弱に有効か?
6-1-4.Conductive educationの効果は?
6-1-5.脳性麻痺児に対する感覚統合療法は有効か?
6-1-6.上肢機能に対するアプロ-チ
6-1-7.CI療法は有効か?
6-1-8.集中的理学療法は有効か?
6-1-9.乗馬療法の効果は?
6-1-10.部分免荷トレッドミル歩行訓練(PBWSTT)は有効か?
6-1-11.機能的電気刺激(FES)は有効か?
6-1-12.筋力トレ-ニングは運動機能の改善に有用か?
6-1-13.有酸素トレ-ニングは歩行機能の改善に有効か?
6-1-14.ロボットなどの機器を使用したトレ-ニングは、運動機能改善に有効か?
6-1-15.子どもにとって有意義な活動を目標にした実際生活場面での、あるいは実際活動を想定した繰り返し練習の効果は?
6-2.装具療法(上下肢)、歩行補助具、車いす、座位・立位保持装置(まとめ)
6-2-1.上肢装具の効果は?
6-2-2.下肢装具の効果は?)
6-2-3.歩行補助具の効果は?
6-2-4.車いすと電動車いすの導入と選択は?
6-2-5.座位保持装置、シ-ティングシステムの効果は?
6-3.痙縮の治療法(まとめ)
6-3-1.経口抗痙縮薬の効果は?
6-3-2.筋緊張抑制ギプス療法の効果は?
6-3-3.フェノ-ルブロックの適応と禁忌、およびその効果は?
6-3-4.ボツリヌス療法の適応と禁忌、およびその効果は?
6-3-5.バクロフェン髄腔内投与療法(ITB)は推奨されるか?
6-3-6.選択的後根切除術(SDR)は推奨されるか?
6-4.整形外科的治療(まとめ)
6-4-1.歩行改善のための、下肢に対する整形外科的な一期的多部位手術は推奨されるか?
6-4-2.歩行機能改善のための、一期的多部位手術以外の整形外科的治療は推奨されるか?
6-4-3.上肢機能改善に手術療法は有効か?
6-4-4.胸腰椎、頚椎に対する選択的筋解離手術(松尾法)は機能改善に有効か?
6-4-5.脳性麻痺の股関節予後評価および(亜)脱臼に対する効果的な治療は何が推奨されるか?
6-4-6.脳性麻痺の側弯症に対する保存療法は有効か?
6-4-7.脳性麻痺の側弯症に対する手術療法は有効か?
6-5.今後期待される、その他の最新治療法(まとめ)
第7章.脳性麻痺の合併症と治療
7-1.脳性麻痺の合併症と治療(まとめ)
7-1-1.嚥下障害に対する評価法と治療法は?
7-1-2.呼吸障害に対する訓練法は?
7-1-3.てんかん発作への対応は?
7-1-4.コミュニケ-ション障害への対応は、どのように進めたらよいか?
7-1-5.AACは推奨されるか?
7-1-6.聴覚障害に対する対応は?
7-1-7.視覚障害・視知覚障害に対する対応は?
7-1-8.膀胱・性機能
7-1-9.イレウスなど、消化器障害に対する対応は?
7-1-10.骨量低下における介入
7-1-11.脳性麻痺児の痛みの評価法は?
7-1-12.発達障害への対応は?
第8章.成人期の問題
8-1.成人期の問題(まとめ)
8-1-1.脳性麻痺児の加齢に伴う運動能力の低下、二次障害への対応は?
8-1-2.脳性麻痺での頚椎症、頚髄症の治療法として何が推奨されるのか?
8-1-3.重症児の親の高齢化について、どのように対応すべきか?
8-1-4.思春期の心理的な問題(自尊心、うつなど)、性的問題にどのように対応するか?
第9章.就学と社会参加
9-1.就学と社会参加(まとめ)
9-1-1.脳性麻痺児への有効な就学支援はどうあるべきか?
9-1-2.脳性麻痺者への就労支援の効果は?
9-1-3.脳性麻痺者の社会参加支援はどうあるべきか?
索 引