内容説明
『源氏物語』の新しい読解―王権論にも心理主義にも還元されない言葉の動きを読む。作品は作者の意図した単一の主題から成り立っているのではない。むしろ、作者自身さえ統御できないような無数の主題群から成り立っている。
目次
1 主題論(動物をめぐって―記号の生成;昼寝をめぐって―視線の問題 ほか)
2 作中人物論(木の女、森の下草―木の主題;花散里―「も」の力学 ほか)
3 作品論(物語のイニシエーション―帚木三帖論;根と花―ゆかりの問題 ほか)
4 小論(物語を拒む女と受け入れる女;「山おろし」の歌 ほか)
5 文学史論(平安朝文学史の断面―権力・エロス・言葉)
著者等紹介
葛綿正一[クズワタマサカズ]
1961年新潟県生まれ。1983年新潟大学法文学部文学科卒業。1988年東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。県立新潟中央高校教諭を経て、沖縄国際大学総合文化学部教授(日本文化学科および大学院地域文化研究科)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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