歌唱の仕組み―その体系と学び方

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歌唱の仕組み―その体系と学び方

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  • サイズ A5判/ページ数 367p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784276142633
  • NDC分類 767.1
  • Cコード C1073

出版社内容情報

歌唱技術の主要域をほぼ全てカバーする練習、ヴォカリーズ(母音歌唱練習)等を含む、声楽教育で欠かせない教科書と目される著作。

アメリカの高名な声楽教師であり、声楽教育のパイオニアとして知られるリチャード・ミラーには、2009年に弊社より刊行した『上手に歌うためのQ&A』をはじめとする多くの著書があるが、本書はそれらの「原点」とも位置づけられる初期の著作である。医学、音響学、音声学、言語療法等の領域における、原書刊行当時の最新の研究成果に基づき、歌唱の身体的、技術的、芸術的な諸要素を、歌手のニーズにあわせて総合的に説明している。歌唱技術の主要領域をほぼすべてカバーする練習、ヴォカリーズ(母音歌唱練習)も含まれており、現代アメリカにおいて、今なお声楽教育の現場に欠かせない教科書と目されている1冊である。

序文
謝辞
イントロダクション この本を書いた理由
  この本の使い方
第1章 歌いだしと歌いおわりの調整
 歌いだしと歌いおわりを通して筋肉の動的なバランスを確立する
  歌いだしの種類
    力みすぎた歌いだし
    息もれする歌いだし
    バランスのとれた歌いだし(強弱をつける筋肉平衡)
  バランスのとれた歌いだしのための練習
  有気音による歌いだし
  声門アタック(力みすぎた歌いだし)の利用法
  連携のとれた歌いだしの生理的利点
  強弱のバランスを誘導する発声練習
    練習グループ1
  スタッカートと歌いだし
    練習グループ2
    練習グループ3
  歌いおわり
    息もれのする歌いおわり
    力みすぎた歌いおわり
    バランスのとれた歌いおわり
第2章 支えのある歌声 歌う時の呼吸管理
  声門下圧と声門の活動
  アッポッジョ(appoggio)の技術
    発声を伴わない呼吸管理の練習
    歯擦音と摩擦音を使う呼吸管理の練習
    発声を伴う呼吸管理の練習
    「呼吸のテンポをとって!」vs「もっと支えて!」
第3章 歌唱におけるアジリティ 呼吸作用の柔軟な応用
  アジリティを獲得するための練習
第4章 よく響く声 声門上について
  母音のフォルマント
  歌手のフォルマント
  歌手は音色をどのように認識するか
  開いた喉(gola aperta)
  声を置く(impostazione della voce)
  歌っている時の共鳴バランス(impostazione)を確立するための練習
  鼻咽頭を閉じる
第5章 バランスのとれた母音 歌唱における母音の区別
  音響学的に楽な構え
  母音の構え
    あいまい母音[V]と[@]の生成
    母音[A]の生成
    母音[i]の生成
    母音[e]の生成
    母音[E]の生成
    母音[O]の生成
    母音[o]の生成
    母音[u]の生成
  歌唱における母音のための口のポジション
  母音を使い分けるための練習課題
    練習グループ1
    練習グループ2
第6章 鼻子音を用いて共鳴のバランスをとる 共鳴器の調整への鼻継続音の影響
  子音音素を教育手段として使うということ
  共鳴器連携のバランスをとるために鼻音を使う
  有声両唇閉鎖音[m]を使う場合
  歯茎継続鼻音[n]を使う場合
  有声歯茎閉鎖音[?]を使う場合
  硬口蓋継続鼻音[J]を使う場合
  継続鼻音に関する一般的な考察
第7章 非鼻音子音を使った共鳴のバランス 非鼻音子音の共鳴道調整への影響
  舌上口蓋板継続音[j](有声の舌・前歯・口蓋継続音)
  歯茎継続音[l]
  歯茎単一子音[r]および歯茎連打音[?]
  有声唇歯摩擦継続音[v]および無声唇歯摩擦継続音[f]
  有声両唇閉鎖破裂音[b]および無声両唇閉鎖破裂音[p]
  有声歯茎摩擦継続音[z]および無声歯茎摩擦継続音[s]
  有声舌歯摩擦継続音[D]および無声舌歯摩擦継続音[T]
  有声舌歯茎閉鎖破裂音[d]および無声舌歯茎閉鎖破裂音[t]
  有声舌軟口蓋閉鎖破裂音[g]および無声舌軟口蓋閉鎖破裂音[k]
  無声子音の使い方について
  有用な音高のパターン
  母音および二重母音のパターン
  二重子音結合子音
第8章 声を維持させること ソステヌート
  ソステヌート力をつけるための練習
    練習グループ1
    練習グループ2
    練習グループ3
    練習グループ4
    練習グループ5
第9章 男声の声区融合
  声区の用語法
    第1パッサッジョ(声区融合の下端)
    第2パッサッジョ(声区融合の上端)
    パッサッジョ域(中声区)(声区融合域)
  声区融合 男声に起こること
    胸声(ヴォーチェ・ディ・ペット)
    ヴォーチェ・ミスタ(ミックスボイス)
    頭声(ヴォーチェ・ディ・テスタ)
    ヴォーチェ・フィンタ(作り声)
    ファルセット
    男性ファルセット歌手
    シュトローバス
  低声と中声を均質にする声区調整のための練習
    練習グループ1
  高声と中声を均質にする声区調整のための練習
    練習グループ2
第10章 女声の声区を一体化する
  女声が話す時の声区
  女声の声区を結合する
  女声の声区融合の諸現象
  女性の胸声
  開いた胸声
  胸声混合
  低い音域を拡張するための練習
  女声の低音域における頭声混合
  女声の中音域における頭声混合
  中声区で頭声混合を誘発する練習
  女性の頭声
  発声の間中、頭声の感覚を誘発する練習
  フラジョレットの声区
  フラジョレットの音域を育てる練習
第11章 歌唱における母音の修正 母音調整
  音色に関する用語
  母音調整のテクニック(母音シリーズを使って修正する)
  母音調整の練習
第12章 音域の拡張と歌唱の安定
  音域と声種
  音域を拡げる
  音域の拡張と歌唱の安定のための練習
第13章 声の調整(メッサ・ディ・ヴォーチェ)と強弱のコントロール
  強弱のコントロールを上達させるための練習
  強弱レベルを決める
第14章 歌唱の中の振動 ヴィブラートと声の音色
  ヴィブラートが起きる身体的な原因
  ヴィブラートのいろいろな使い方
  揺らぎ(ぐらつき)を修正する
  ノン・ヴィブラートを防ぐ
  ヴィブラートのない声を直す
  トレモロ(「震え」)を修正する
  ヴィブラートと速さ
  ノン・ヴィブラートの教育学的用途
  トリルの使い方
第15章 技術と感情伝達を連携させる
第16章 どのような態度で声楽教育に臨むか 声の音色の美学
  新しい生徒
  何かを犠牲にするというやり方
  技術重視の教師
  演奏解釈を重視する教師
  秘術使いの教師
  一面だけの教師
  教育学的なバランス
  独学
第17章 健全な歌唱
  公演に向けてコンディションを整える
  公演日の過ごし方
  歌わない時
  何を歌うか
  教師兼歌手
  声の完全休止についての疑問
  薬物に関する問題
  喉の渇き
  咳払いして痰を切る
  咳への対処
  咀嚼
  歌手と喉頭専門医
  体重と歌声
  食事と歌手
  運動と歌唱
  寿命と声
  楽天的な歌手

付録1 喉頭の構造と機能
  喉頭の軟骨の仕組み
    単独の軟骨、対の軟骨
    対になった喉頭の軟骨
  喉頭の靱帯と膜
  喉頭の内部
  喉頭の筋肉と機能
    喉頭の外部諸筋
    喉頭の内部諸筋
    内転筋
    伸長する筋肉
  「喉頭内の動き」のまとめ
付録2 呼吸器官の構造と力学
  胸郭
  胸骨
  肋間筋
  横隔膜
  肺と肋膜
  頸部の諸筋
  上腹部の諸筋肉
  前側腹壁の諸筋肉
  呼吸管理の仕組み
付録3 声道共鳴器システムの生理学
付録4 声区融合の身体的要因
  声区融合の時の輪状甲状筋の動き
  外郭の機能
  ダンピング
  声区調整の生理学的側面についてのまとめ
付録5 有声・無声子音の共鳴調整への影響
付録6 国際音声記号
  発音簡易ガイド
  母音、半母音のIPAとフランス語の母音
  子音のIPA
  鼻子音
  その他の有声子音
用語集
参考文献
雑誌記事
書籍
訳者あとがき

【著者紹介】
オペラやリサイタルで国際的に活躍したテノールで、後に教育者に転身。米国オバーリン大学に音声研究施設をもち、声の研究をしながら、その成果を長年の教育の中に生かした。そのかたわら、欧米各地で数多くのマスターコースを開くなど、国際的にもっとも高名な声楽指導者のひとりに数えられた。マスターコースは2005年の退職後も続け、さらにコンクールの審査員としても活躍、また本書を始め多くの声楽教育書を著した。

内容説明

どのように教え、どのように学ぶか?美しい歌唱(ベルカント)とは何か?声を自由に機能させるための課題、効率よく響きを得る発声の知識、芸術的な歌唱を実現する声の技術、21世紀の歌手と教師に贈る声楽指導のバイブル!

目次

歌いだしと歌いおわり―歌いだしと歌いおわりを通して筋肉の動的なバランスを確立する
支えのある歌声―歌う時の呼吸管理
歌唱におけるアジリティ―呼吸作用の柔軟な応用
よく響く声―声門上について
バランスのとれた母音―歌唱における母音の区別
鼻子音を用いて共鳴のバランスをとる―共鳴器の調整への鼻継続音の影響
非鼻音子音を使った共鳴のバランス―非鼻音子音の共鳴道調整への影響
声を維持させること―ソステヌート
男声の声区融合
女性の声区を一体化する
歌唱における母音の修正―母音調整
音域の拡張と歌唱の安定
声の調整と強弱のコントロール
歌唱の中の振動―ヴィブラートと声の音色
技術と感情伝達を連携させる
どのような態度で声楽教育に臨むか―声の音色の美学
健全な歌唱
喉頭の構造と機能
呼吸器官の構造と力学
声道共鳴器システムの生理学
声区融合の身体的要因
有声・無声子音の共鳴調整への影響
国際音声記号

著者等紹介

ミラー,リチャード[ミラー,リチャード] [Miller,Richard]
1926‐2009。オペラやリサイタルで国際的に活躍したテノールで、後に教育者に転身。米国オバーリン大学に音声研究施設をもち、声の研究をしながら、その成果を長年の教育の中に生かした。そのかたわら、欧米各地で数多くのマスターコースを開くなど、国際的にもっとも高名な声楽指導者のひとりに数えられた。マスターコースは2005年の退職後も続け、さらにコンクールの審査員としても活躍、また多くの声楽教育書を著した

岸本宏子[キシモトヒロコ]
東京芸術大学音楽学部楽理科卒、同大学院修士課程修了。その後フルブライト奨学生として渡米、プリンモア・カレッジ大学院博士課程に進学、1975年哲学博士号(音楽学)取得。さらにシモンズ・カレッジ大学院修士課程に学び、1980年、科学修士号(図書館情報学)取得。1972~2002年の間、留学期等を除いて東京芸術大学音楽学部楽理科、電気通信大学ほかの非常勤講師。2002年~昭和音楽大学教授。専門分野はイタリア・ルネサンスのマドリガーレと音楽図書館学

八尋久仁代[ヤヒロクニヨ]
昭和音楽短期大学専攻科(声楽)修了後、二期会オペラ研修所研究生を経て渡米。コロラド大学音楽学部声楽科3年に編入し、学士号を取得。更に同大学院に進学、「声楽芸術」で修士号(Master of Music)、及び「声楽芸術と声楽教育学」で音楽芸術博士号(Doctor of Musical Arts)を取得。コロラド大学在学中はリチャード・ミラー氏とも交流があった声楽教育学の第一人者、バーバラ・ドッシャー博士(故人)のもとで研鑽を積む。米国を拠点として演奏・研究活動に取り組む傍ら、プルデンシャル機構をはじめ、日米文化交流事業の招聘講師としても活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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袖崎いたる

2
アッポッジョの誤解などを解く。胸の位置や横隔膜への意識などは改めたほうがいいんだな。そして歌唱の仕組みである筋肉の知識は必要らしい。2020/01/08

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