内容説明
2023年は、『女性と社会主義』の著者アウグスト・ベーベルの没後110年であり、山川菊栄による初邦訳完訳出版100年でもある。本書は、同時代の女性運動のリーダー・知識人女性、クラーラ・ツェトキーン、マリアンネ・ヴェーバー、ヘレーネ・シュテッカー、リリー・ブラウン、シャーロット・パーキンス・ギルマン、山川菊栄をとりあげ、ベーベルのこの名著との関係を明らかにする初めての試みである。
目次
序章 ベーベル没後110年と『女性と社会主義』
第1章 アウグスト・ベーベル小伝―附:『女性と社会主義』と『著作選集』
第2章 アウグスト・ベーベルとクラーラ・ツェトキーン
第3章 ベーベルの家事革命論―『女性と社会主義』改訂の過程を追って
第4章 市民的女性運動指導者マリアンネ・ヴェーバーとベーベル
第5章 市民的女性運動急進派ヘレーネ・シュテッカーとベーベル
第6章 リリー・ブラウンとシャーロット・パーキンス・ギルマンの家政論とベーベル
補章 『婦人論』の本邦初重訳完訳者山川菊栄とアウグスト・ベーベル
終章 ベーベルを21世紀フェミニズムからふりかえる
著者等紹介
伊藤セツ[イトウセツ]
1939年生まれ、北海道大学経済学部卒業。同大大学院経済学研究科修士~博士課程単位取得退学。1981年旧東独「ライプツィヒ‐クラーラ・ツェトキーン教育大学」に都費派遣短期研修、経済学博士(1984年北海道大学)。昭和女子大学名誉教授
掛川典子[カケガワノリコ]
1950年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業、お茶の水女子大学大学院修士課程人文科学研究科修了、同大学院博士課程人間文化研究科中退。1979‐1984年旧西独チュービンゲン大学哲学部(ドクトラント)留学。昭和女子大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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