出版社内容情報
書評 朝日新聞2006/11/5 書評者山下範久(北海道大学助教授)
週間読書人2006/11/10書評者仲正昌樹(金沢大学教授)
内容説明
戦争の内部化過程の問題は、大きな戦争(major wars)の終焉とともに終わった訳ではなく、むしろ二一世紀初頭の情況に照らしあわせてみると、小さな戦争(small wars)の常態化と共に新しい局面に入りつつあるように見える。フーコーたちが指摘したような戦争の国家‐社会への内部化の問題は、グローバリゼーションに伴う主権国家体系の大きな変容と連動しながら、新しいステージへと進みつつある(著者「序」より)。
目次
1 暴力の超領域的グローバリゼーション(世界内戦化と法外な暴力;「小さな戦争」を正当化する、もう一つの正戦論;ポスト・リベラルな世界秩序と他者の抹殺;「長い二一世紀」における二つの共和主義:シュトラウスとネグリ)
2 倫理の跛行的グローバリゼーション(アナーキカル・ガヴァナンス;移行期の正義と記憶の政治―過去の人権侵害と“復讐/赦し”との関係で;歴史的不正義に関する記憶の政治―アジア地域主義の中の他者;視覚的イメージをめぐるグローバル・ガヴァナンス―戦争の表象をめぐって;「人の移動」の新たな管理統制とコスモポリタン・モメント)
著者等紹介
土佐弘之[トサヒロユキ]
1959年東京生まれ。専門:国際関係論。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。神戸大学大学院国際協力研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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