新国立競技場、何が問題か―オリンピックの17日間と神宮の杜の100年

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新国立競技場、何が問題か―オリンピックの17日間と神宮の杜の100年

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582824711
  • NDC分類 780.67
  • Cコード C0036

出版社内容情報

東京屈指を誇る外苑の、歴史的景観、市民の憩いの場は守られるのか。建築界・市民社会に大きな問題を投げかけた、槇文彦のエッセイ、それを論じたシンポジウムの全貌、論考を掲載。

内容説明

歴史ある神宮外苑に、巨大施設は必要なのか。新国立競技場が粗大ゴミにならないためには何をするべきかを考える。

目次

1 プロローグ―10・11 神宮の杜で
2 新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える
3 ひとつの建築を通して、何が問われているのか―シンポジウム 新国立競技場案を神宮外苑の歴史的文脈の中で考える(問題の根本はプログラムにある;明治神宮と外苑はいかにつくられたか;環境倫理学から街づくりへ;歴史との対話から都市を計画する;いい街づくりには何が必要か;今後の展開とメディアの役割)
4 “市民の目”が景観をつくる―アムステルダムから
5 何が問題か、どうすべきか(新国立競技場は、神宮外苑とオリンピックの歴史を踏まえるべき;今、私たちの見識と想像力が試されている;東京のランドスケープ・ダイバーシティをめざせ;市民の立場から国立競技場を考える―国立競技場のユーザークライアントとして;ロンドンオリンピック施設計画・設計の事例に触れて―問題を機に日本の建築まちづくりの仕組みを変える)

著者等紹介

槇文彦[マキフミヒコ]
1928年東京生まれ。建築家、槙総合計画事務所代表。東京大学工学部建築学科卒業、ハーバード大学デザイン学部修士修了。主な作品に、ヒルサイドテラス、スパイラル、幕張メッセ、風の丘葬斎場、MITメディアラボ、4WTC(ニューヨーク)など。日本建築学会賞、プリツカー賞、AIAゴールドメダルなどを受賞

大野秀敏[オオノヒデトシ]
1949年岐阜県生まれ。建築家、東京大学大学院教授(新領域創成科学研究科社会文化環境学専攻)、博士(工学)。主な作品に、NBK関工園事務棟・ホール棟、YKK滑川寮、フロイデ彦島、東京大学数物連携宇宙研究機構棟など。日本建築学会賞、日本建築家協会新人賞、BCS賞、ベルカ賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よこしま

18
6月にも伊藤忠太の『建築の本義』のレビューにて、「懸案しているか」と述べましたが、今回の新国立競技場コンペは受賞したザハ・ハディットよりも、主催者側のプログラム自体がおかしいということが見受けられます。神宮外苑にある競技施設で比較すると、収容人数だけでも東京体育館が8千人、旧競技場が1万5千人なのに対して、新競技場は8万人と巨大すぎます。主催者は景観や歴史などを通しても懸案してません。過去の五輪では旧施設も使われました。このコンペをやり直さないと、明治神宮の内苑・外苑全ての景観を壊すことになります。2014/08/04

たくのみ

12
何回見ても不気味なフォルム。なぜこれが「新国立競技場」なのか理解に苦しむ、都市景観の立場、プレゼンの妥当性、歴史的な街づくりの経過。 その、どれをとっても疑問符が付く今回の計画。 100年かかって作った景観が台無しになる。 「ハイヤーの売り上げを伸ばすために、スーパーカーを導入する」というミスマッチ。公共投資としても、これから膨大な維持費がかかる まさにお荷物。辛辣な意見が並んでいたが、かなり共感できる内容でした。2014/04/23

makimakimasa

6
まさに周囲と調和しない8万人収容の粗大ゴミ。例えば延床面積はシドニー、アテネ、ロンドンの3倍近く(29万㎡)。同規模の北京と異なるのは、施設の建つ敷地面積がその半分以下しかないこと(11ha)。風致地区第一号である外苑は建物の高さ制限20mだが、新国立では75mもの壁が近隣住宅に接近する(現国立の最も高い部分でも照明塔の50m)。しかし問題はザハ案それ自体でなくコンペの粗雑な募集要項にあった。五輪招致決定から一年。これを読んでいる間にも解体業者が決まってしまった。我が地元の大問題、槇さんを全力で応援する。2014/09/03

ja^2

4
私もこの巨大施設のままで良いのか、大いに疑問に思っている。だが、本書を読めば読むほど結局、「ボクの思い出を壊すな」的な主張としか伝わってこなかった。▼同じような議論はパリでもかつて2度ほど起こったと聞く。1度はエッフェル塔が建ったとき。もう1度はポンピドーセンターのときだ。だが今では、そのどちらもパリの街に調和しているように見える。▼景観に調和しないと感じるのは、その人がそこの過去を知っているからだけではないのか。当人の生まれた時からそれが存在していれば、どんな異物でも異和を感じることは無いのでは?2014/09/06

長老みさわ/dutch

4
ザハ・ハディットのデザインとその予定工事費の額が大騒ぎになった新国立競技場だが、問題の本質はそこではない。何故ならばザハのデザインはコンペの募集要項を大きく逸脱したものではなかったのだから。 問題は、神宮外苑という地域の歴史性も東京における広大な緑地であるという観点も、更にはオリンピック後の施設の運用についても何ら考慮されていない杜撰なコンペ募集要項である。 本著は、問題提起をした槙文彦氏のエッセーとそれを受けて2013年10月に開催されたシンポジウムの内容及び論考からなる。是非多くの人に読んでほしい2014/04/22

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