内容説明
この写真集は、人間的な実感が失われ、日本の社会がいくところまでいってしまいそうな中での民衆の一所懸命さが総まとめにされている。
目次
“金の卵”の集団就職
新聞少年
カニ缶工場の娘たち
皇居前広場の成人式
町工場の春闘
工場閉鎖と闘った
国労のストライキ
ある結核病院の閉鎖
炭鉱の閉山
漁民の反原発デモ
米原子力空母エンタープライズの寄港
自衛隊と民衆と
北朝鮮への帰還船出港
元満洲開拓団員の帰国
新富岳百景
埋められた海、削られる山
海に捨てられた墓石
傷だらけの瀬戸内海
“繁栄”の中で
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
222
著者の英 伸三はフォト・ジャーナリスト。本書では、1960年代から80年代にかけて、彼がそれぞれの現場で撮り溜めた写真を『一所懸命の時代』のタイトルのもとに編集したもの。現場.その1は「集団就職」。主に70年代のものである。沖縄(当時はまだ復帰前)や日本の各地からやってきた若者たち。そして、彼らを迎える企業側の人たち。それぞれの思いが交錯する。以下いくつものトピックスでの写真。「皇居前広場の成人式」(1968年)などは、まさに隔世の感がある。ことに女性たちの体格、体型が今とは大きく違っている。さらには⇒2025/10/23




