出版社内容情報
治療を受けようとしない依存症者に周囲は苦労し通し。本書で初期介入を体系的に学べば成功率は80%。チェックリスト多数付。
依存症者の周囲が一番苦労するのは、本人が治療を受けようとしないことです。初期介入はそのための技法で、正しく行えば成功率80%。本書は初期介入を体系化に学べる初めての援助職待望の本。便利なチェックリスト多数付。
第一章 依存症の理解と初期介入(インタベンション)の必要性
疲れきってしまう周囲の人たち
必要とされる初期介入(インタベンション)
知っておきたい依存症の初期症状
◆アルコール依存症の進行プロセス
依存症につきものの「否認」とは
あわせて否認の背景を理解する
否認への対応
◆面接技法
対応のポイントと援助者の役割
イネイブリングについて
家族以外のイネイブラー
◆イネイブリング・チェックリスト
イネイブリングをやめるとどうなるか
◆(「私(I=アイ)」を主語にした会話の例
第二章 インタベンションの実際
初期介入の流れ
チーム・メンバーと三つの基本態度
チーム作り
時間と場所
具体的な例にそって
リハーサル
◆リハーサルのチェックリスト
介入の日
◆リーダーの役割 インタベンションの場面
◆リーダーの役割 アフターケア
失敗したときにどうするか?
◆効果的なインタベンション
◆不成功に終わるインタベンション
第三章 とくに困難な例・家族の共依存・援助者のセルフケア
困難な背景と対応の留意点
家族と共依存の問題
とくに子どもに目配りを
◆5つのタイプの子どもたち
援助者がイネイブラーになってしまうわけ
◆専門職のイネイブリングとは
◆イネイブリングを避けるためのチェックリスト
日々のセルフケアの大切さ
◆セルフケアチェック
【著者紹介】
(株)アスク・ヒューマン・ケア取締役研修相談センター所長、水澤都加佐カウンセリングオフィス所長。保健所・役所・企業のスーパーバイザーや、「インタベンション講座」の講師を20年以上つとめる。主な訳書に『自殺、なぜ? どうして』『子どもの悲しみによりそう~喪失体験の適切なサポート法』(大月書店)、著書に『自分を好きになる言葉』(講談社)、『もえつきの処方せん』(アスク)など。
内容説明
依存症者の対応に困っている人たちへ。正しく行えば成功率80%。初期介入(インタベンション)を学べる待望の本。便利なチェックリスト付。
目次
第1章 依存症の理解と初期介入の必要性(疲れきってしまう周囲の人たち;必要とされる初期介入;知っておきたい依存症の初期症状 ほか)
第2章 初期介入の実際(初期介入の流れ;チームメンバーと三つの基本態度;チームづくり ほか)
第3章 とくに困難な例・家族の共依存・援助者のセルフケア(困難な背景と対応の留意点;家族と共依存の問題;とくに子どもに目配りを ほか)
著者等紹介
水澤都加佐[ミズサワツカサ]
1943年生まれ。ソーシャル・ワーカー、カウンセラー。(株)アスク・ヒューマン・ケア取締役・研修相談センター所長。特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)副代表。治療・援助者のスーパーバイザー、企業や官庁のメンタルヘルスアドバイザーとしても活躍。’05年、横浜にHRI(Healing&Recovery Institute)を開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。