出版社内容情報
身近なイエネコとその起源である野生ネコを地域別に並べて解説「ネコ」の真の姿に迫る前代未聞の1冊。その美しいビジュアルと、新事実を次々と明らかにする詳細な解説で、イヌ科動物についてかつてない深みまで掘り下げ、大ヒットを記録している『オオカミと野生のイヌ』の姉妹編がついに登場。今度はネコ科動物に挑みます。なぜイエネコはイヌと異なり野生を失わないのか?なぜ耳が垂れ下がらないのか? etc.野生ネコとイエネコを並べて比較し、その関係をひも解くという本書の方法でしか到達できない、ネコ科動物の形態と生態、起源と進化の謎に迫ります。
目次
家と野生の猫つながり
1 ヨーロッパのネコ
2 北米のネコ
3 アジアのネコ
4 アフリカ・中東のネコ
5 南米のネコ
著者等紹介
澤井聖一[サワイセイイチ]
株式会社エクスナレッジ代表取締役社長、月刊『建築知識』編集兼発行人。生態学術誌Κυανοσ οικοσ(キュアノ・オイコス、鹿児島大学海洋生態研究会刊)・生物雑誌の編集者、新聞記者などを経て、建築カルチャー誌『X‐Knowledge HOME』創刊編集長
近藤雄生[コンドウユウキ]
1976年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科修了後、5年半の間、世界各地を旅しつつルポルタージュなどを執筆。大谷大学/京都造形芸術大学非常勤講師。理系ライター集団『チーム・パスカル』メンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
181
『オオカミと野生のイヌ』に続く第二弾ネコを読みました。野生の猫はどの種も、神々しく美しく逞しい。古代、ジャガーやピューマ等が神として崇められていた理由が良く解ります。私が一番欲しいのは、ヒョウ柄の子猫です。トルコの街には、看板猫や野良猫が溢れていました。 http://xknowledge-books.jp/ipscs-book/BooksApp;jsessionid=19E79D2D390123C29A7EC905D23F0EDE?act=book&isbn=97847678265092019/08/24
鱒子
81
図書館本。分布地域ごとに家のネコと野生のネコをまとめた本。わたしの好きなチーターがたっぷり載っていて嬉しい。可愛かったり、ふてぶてしかったり、精悍だったり、ネコ科の魅力たっぷりです。そしてなんといってもこの表紙!写真のようですがよく見ると絵なのですよ。実に素晴らしいデザイン。2020年 令和2年2月22日 猫の日に。2020/02/22
Die-Go
69
図書館本。うーん、なんとも猛々しくも優雅なネコ達。ユキヒョウが好きなので、中々出てこなくてヤキモキしてしまいました。うん、美しい。★★★★☆2023/02/23
馨
63
家猫も、野生のネコ科動物もどちらも好きなので楽しく読めました。世界中の猫の歴史や生い立ち、知らない野生の猫が盛りだくさん。野生の猫から派生した家猫、ほとんど家猫同等な野生の猫、それぞれ特徴があってかっこよく可愛い。ユキヒョウとか、一度は生で見てみたいなぁ。2019/09/08
アナーキー靴下
56
これは良い! 美麗な大判写真を堪能できるうえ、生態や品種にまつわる話もぎっしり詰まって読み応え十分な一冊。ターキッシュアンゴラの神々しさ! 天使! 初めて知って印象的なのはジャガランディ。でも野生ネコもみんな好きだしどの写真も魅力的で見てるだけで幸せ。強いて本書の難点をあげるなら、参考文献は巻末に掲載されているものの各ページに出典が示されていない点。まだまだ未解明の謎に満ちているため、いつ時点の情報かが気になってしまう。逆に言えば、そんな普段あまり気にしないことが気になるくらい、興味深い話盛り沢山なのだ。2024/07/31