神経リハビリテーション

神経リハビリテーション

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  • サイズ B5判/ページ数 437p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784260243902
  • NDC分類 493.73
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 米国で最も信頼されているテキスト。比較的新しい分野である「神経リハビリテーション」の対象となる疾患と、今まで対象外であった筋ジストロフィー、パーキンソン病などの関連疾患も包括し、最新の知見も交えた病態生理、リハ医学の多面的アプローチが明快に記述されている。とりわけ本書は、EBM(evidence-based medicine)の精神に則って書かれているため、信頼性が高い。    《目次》 目次 第I部 総論 1.序論 3   Richard B. Lazar 2.神経機能低下の機能的評価 6   Jason P. Greenberg, David C. Good    評価方法の選択 6    機能障害 10    能力低下 11    社会的不利 14    疾患別の応用 16 3.神経学的能力低下の治療における倫理的配慮 28   Michael P. McQuillen    倫理学的方法論 28    リハビリテーションにおける特定の問題点 32 4.神経学的機能不全における再生と可塑性 36   Michael E. Selzer    神経リハビリテーションにおける重要性 36    損傷直後の順応反応 36    損傷に対する遅延性の反応 38    再生 41 5.歩行の解析 53   D. Casey Kerrigan, Lynne R. Sheffler, Susan R. Ehrenthal    歩容に関する用語の定義 53    歩行に必要なエネルギー 54    神経障害による歩行障害への初期の取り組み 55    歩行障害患者の評価における静的検査の限界 57    歩行の定量的解析 58 6.神経機能回復と機能的神経画像 64   Bruce H. Dobkin    機能的神経画像の方法 64    機能的神経画像法の応用の可能性 66    機能的転帰に関する研究 67    感覚運動機能の回復に関する研究 67    言語と認知の回復に関する研究 69 第II部 神経疾患のリハビリテーション 7.脳外傷 75   Mary L. Dombovy    疫学 75    病態生理 76    臨床病理学的診断と治療計画 78    転帰 83    認知機能障害 85    無視と視覚認知の障害 86    行動と気分の変調 87    軽度脳外傷 91    小児と青年 92    治療 93 8.脳卒中のリハビリテーション 98   Michael M. Pfeffer, Michael J. Reding    診断,疫学と治療 98    神経学的および機能的回復 98    学際的チームによる回復への取り組み 99    脳卒中リハビリテーションチームによる集中的治療の有効性 99    リハビリテーションの選択と患者選別の基準 100    自己介護能力,社会性と生活の質の評価 101    リハビリテーションの目標設定 101    急性期の医療 103    亜急性期の医療 105    看護 107    理学療法 107    作業療法 108    言語療法 109    レクリエーション療法 110    ソーシャルワークと退院計画 110 9.脊髄損傷のリハビリテーション 113   Gary M. Yarkony    脊髄損傷の記載法 113    急性期のリハビリテーション 115    損傷レベルに応じた機能回復 116    高位脊髄損傷による四肢麻痺 116    C5 四肢麻痺 117    C6 四肢麻痺 117    C7~8 四肢麻痺 117    胸髄と腰髄損傷による対麻痺 117    車椅子の着座と姿勢 118    運動と感覚機能の回復 119    脊髄損傷の医学的合併症 119    錯感覚性疼痛症候群 124    カルシウム代謝 124    直腸と膀胱機能の管理 125    長期展望と社会復帰 126 10.筋ジストロフィー症と進行性筋機能障害のリハビリテーション 133   Vinod Sahgal, Sevgi Tetik, Steven I. Reger    筋組織の構造 133    筋の発生 133    血液とリンパ液の供給 134    筋線維のタイプ 134    訓練,筋力と筋線維のタイプ 135    筋肉訓練の一般原則 136    着座と移動の原則 136    側彎 139    脊椎融合術 139    補助呼吸 139    家庭環境 140 11.脳性麻痺と発達性障害 142   Monique Gingold, Susan T. Iannaccone    ハビリテーション 142    可塑性 142    早期発見 143    脳性麻痺や発達性障害を持つ子どもの発見 143    いつ治療を始めるべきか 144    長期目標 145    脳性麻痺と発達性障害における治療手段 145    脳性麻痺 153    筋緊張低下症候群 157    脊椎癒合不全症候群 158 12.多発性硬化症とパーキンソン病のリハビリテーション 162   John A. Orsini, Mary L. Dombovy    多発性硬化症のリハビリテーション 162    能力低下,進行,予後の測定 165    多発性硬化症におけるリハビリテーション効果に関する研究 166    多発性硬化症リハビリテーションの一般原則 168    痙縮 171    多発性硬化症の痛み 172    直腸と膀胱の管理 172    性機能障害 173    認知障害 174    パーキンソン病のリハビリテーション 177 13.末梢性ニューロパチーのリハビリテーション 188   Karen L. Andrews, Guillermo Suarez, John W. Michael    糖尿病性ニューロパチーの分類 188    病因 190    治療 191 14.慢性疼痛 198   Jonathan L. Costa, F. Todd Wetzel    外科的アプローチ 200    切断法 201    後根入口部破壊術 201    脊髄根切除術 202    ファセット神経根切断術 204    調節用埋め込み 204    脊髄電気刺激 205 15.腕神経叢障害の評価と治療法 211   Michael Y. Lee, Maureen Nelson, Christine E. Lee    解剖 211    腕神経叢障害の原因 211    腕神経叢障害の評価 212    治療 214    出生時腕神経叢麻痺 217 16.神経根障害のリハビリテーション 222   Michelle S. Gittler, David J. Weiss    解剖 222    神経根症の病態生理 225    頻度 227    生体工学 228    頸椎性神経根症の病歴と症候 230    神経根症―胸椎 234    腰仙部神経根症の病歴と症候 234    神経根症の診断法 236    神経根症の治療 240    治療成績 242 17.前庭機能障害のリハビリテーション 246   Susan J. Herdman    良性突発性頭位性めまい 246    前庭麻痺と前庭機能廃絶 253 第III部 慢性的神経機能障害に伴う病態の治療 18.神経因性膀胱と直腸 267   David A. Gelber    神経因性膀胱 267    神経因性直腸 274 19.拘縮と四肢の変形 284   Kathleen R. Bell, Krista Vandeborne    拘縮の定義と機能上の問題 284    頻度 285    拘縮の病理と病態生理 285    治療 291    特定関節の治療 294 20.筋緊張亢進の診断と治療 303   Robert R. Young    筋緊張は治療すべきであろうか 304    理学療法 305    薬物療法 306    外科治療 307 21.褥瘡 310   Gary M. Yarkony, Mark J. Goddard    褥瘡の認識 310    リスク患者 310    圧迫性潰瘍とは 312    病因 313    病態生理 313    病理 315    治療 316 22.小脳性振戦と運動失調 327   Charles R. Smith    神経解剖 327    小脳機能障害の症状 328    小脳疾患の徴候 328    小脳性振戦の病態生理 329    小脳症状のリハビリテーション 330 23.疲労感と神経疾患のリハビリテーション 337   Jack H. Petajan    疲労症状に関与する要因 337    全身疾患と疲労感 338    疲労感の判定と評価 340    疲労感と訴える患者の診察 342    治療 343    疲労感の治療に用いられる薬物 343    特定の疾患に伴う疲労感 344 24.神経リハビリテーションにおける栄養と食事 366   Hillel M. Finestone, Linda S. Greene-Finestone    神経リハビリテーション患者の栄養状態の評価 366    栄養不良の診断 369    栄養学的戦略 371    脳卒中と栄養 379    頭部外傷と栄養 382    多発性硬化症と栄養 385    脊髄損傷と栄養 385    パーキンソン病と栄養 386    筋萎縮性側索硬化症と栄養 387    痙攣と栄養 388    アルツハイマー病,痴呆と栄養 388    慢性疼痛と栄養 388 25.脊髄損傷後の神経リハビリテーションと性機能 394   Allen D. Seftel, Melissa D. Reigle, Donald R. Bodner    正常な性機能 394    勃起の神経学的機序 395    勃起の生理学 395    一酸化窒素 396    神経再生 399    射精機能 399    患者の評価 400    初期治療 401    治療 401    精子銀行と精巣上体からの精子吸引 403    勃起障害の治療 403 26.言語療法と飲み込み運動の障害 408   Richard D. Zorowitz    解剖と生理 408    病態生理 411    評価 418    治療 421    回復と予後 424    倫理的問題 425 和文索引 429 欧文索引 435

内容説明

本書は、米国の第一線で活躍している65名の神経リハビリテーション専門家による、神経疾患のリハビリテーションについての意欲的で包括的な記述である。神経機能の原則に従って障害された機能を回復しつつある患者に、再構築された自己と環境との調和をはかる道を示そうとしている。

目次

第1部 総論(序論;神経機能低下の機能的評価;神経学的能力低下の治療における倫理的配慮;神経学的機能不全における再生と可塑性;歩行の解析;神経機能回復と機能的神経画像)
第2部 神経疾患のリハビリテーション(脳外傷;脳卒中のリハビリテーション;脊椎損傷のリハビリテーション;筋ジストロフィー症と進行性筋機能障害のリハビリテーション;脳性麻痺と発達性障害;多発性硬化症とパーキンソン病のリハビリテーション;末梢性ニューロパチーのリハビリテーション;慢性疼痛;腕神経叢障害の評価と治療法;神経根障害のリハビリテーション;前庭機能障害のリハビリテーション)
第3部 慢性的神経機能障害に伴う病態の治療(神経因性膀胱と直腸;拘縮と四肢の変形;筋緊張亢進の診断と治療;褥瘡;小脳性振戦と運動失調;疲労感と神経疾患のリハビリテーション;神経リハビリテーションにおける栄養と食事;脊髄損傷後の神経リハビリテーションと性機能;言語療法と飲み込み運動の障害)

著者等紹介

岩崎祐三[イワサキユウゾウ]
国立療養所宮城病院院長

山鳥重[ヤマドリアツシ]
東北大学教授

山本悌司[ヤマモトテイジ]
福島県立医科大学教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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