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出版社内容情報
《内容》 米国で最も信頼されているテキスト。比較的新しい分野である「神経リハビリテーション」の対象となる疾患と、今まで対象外であった筋ジストロフィー、パーキンソン病などの関連疾患も包括し、最新の知見も交えた病態生理、リハ医学の多面的アプローチが明快に記述されている。とりわけ本書は、EBM(evidence-based medicine)の精神に則って書かれているため、信頼性が高い。 《目次》 目次第I部 総論1.序論 3 Richard B. Lazar2.神経機能低下の機能的評価 6 Jason P. Greenberg, David C. Good 評価方法の選択 6 機能障害 10 能力低下 11 社会的不利 14 疾患別の応用 163.神経学的能力低下の治療における倫理的配慮 28 Michael P. McQuillen 倫理学的方法論 28 リハビリテーションにおける特定の問題点 324.神経学的機能不全における再生と可塑性 36 Michael E. Selzer 神経リハビリテーションにおける重要性 36 損傷直後の順応反応 36 損傷に対する遅延性の反応 38 再生 415.歩行の解析 53 D. Casey Kerrigan, Lynne R. Sheffler, Susan R. Ehrenthal 歩容に関する用語の定義 53 歩行に必要なエネルギー 54 神経障害による歩行障害への初期の取り組み 55 歩行障害患者の評価における静的検査の限界 57 歩行の定量的解析 586.神経機能回復と機能的神経画像 64 Bruce H. Dobkin 機能的神経画像の方法 64 機能的神経画像法の応用の可能性 66 機能的転帰に関する研究 67 感覚運動機能の回復に関する研究 67 言語と認知の回復に関する研究 69第II部 神経疾患のリハビリテーション7.脳外傷 75 Mary L. Dombovy 疫学 75 病態生理 76 臨床病理学的診断と治療計画 78 転帰 83 認知機能障害 85 無視と視覚認知の障害 86 行動と気分の変調 87 軽度脳外傷 91 小児と青年 92 治療 938.脳卒中のリハビリテーション 98 Michael M. Pfeffer, Michael J. Reding 診断,疫学と治療 98 神経学的および機能的回復 98 学際的チームによる回復への取り組み 99 脳卒中リハビリテーションチームによる集中的治療の有効性 99 リハビリテーションの選択と患者選別の基準 100 自己介護能力,社会性と生活の質の評価 101 リハビリテーションの目標設定 101 急性期の医療 103 亜急性期の医療 105 看護 107 理学療法 107 作業療法 108 言語療法 109 レクリエーション療法 110 ソーシャルワークと退院計画 1109.脊髄損傷のリハビリテーション 113 Gary M. Yarkony 脊髄損傷の記載法 113 急性期のリハビリテーション 115 損傷レベルに応じた機能回復 116 高位脊髄損傷による四肢麻痺 116 C5 四肢麻痺 117 C6 四肢麻痺 117 C7~8 四肢麻痺 117 胸髄と腰髄損傷による対麻痺 117 車椅子の着座と姿勢 118 運動と感覚機能の回復 119 脊髄損傷の医学的合併症 119 錯感覚性疼痛症候群 124 カルシウム代謝 124 直腸と膀胱機能の管理 125 長期展望と社会復帰 12610.筋ジストロフィー症と進行性筋機能障害のリハビリテーション 133 Vinod Sahgal, Sevgi Tetik, Steven I. Reger 筋組織の構造 133 筋の発生 133 血液とリンパ液の供給 134 筋線維のタイプ 134 訓練,筋力と筋線維のタイプ 135 筋肉訓練の一般原則 136 着座と移動の原則 136 側彎 139 脊椎融合術 139 補助呼吸 139 家庭環境 14011.脳性麻痺と発達性障害 142 Monique Gingold, Susan T. Iannaccone ハビリテーション 142 可塑性 142 早期発見 143 脳性麻痺や発達性障害を持つ子どもの発見 143 いつ治療を始めるべきか 144 長期目標 145 脳性麻痺と発達性障害における治療手段 145 脳性麻痺 153 筋緊張低下症候群 157 脊椎癒合不全症候群 15812.多発性硬化症とパーキンソン病のリハビリテーション 162 John A. Orsini, Mary L. Dombovy 多発性硬化症のリハビリテーション 162 能力低下,進行,予後の測定 165 多発性硬化症におけるリハビリテーション効果に関する研究 166 多発性硬化症リハビリテーションの一般原則 168 痙縮 171 多発性硬化症の痛み 172 直腸と膀胱の管理 172 性機能障害 173 認知障害 174 パーキンソン病のリハビリテーション 17713.末梢性ニューロパチーのリハビリテーション 188 Karen L. Andrews, Guillermo Suarez, John W. Michael 糖尿病性ニューロパチーの分類 188 病因 190 治療 19114.慢性疼痛 198 Jonathan L. Costa, F. Todd Wetzel 外科的アプローチ 200 切断法 201 後根入口部破壊術 201 脊髄根切除術 202 ファセット神経根切断術 204 調節用埋め込み 204 脊髄電気刺激 20515.腕神経叢障害の評価と治療法 211 Michael Y. Lee, Maureen Nelson, Christine E. Lee 解剖 211 腕神経叢障害の原因 211 腕神経叢障害の評価 212 治療 214 出生時腕神経叢麻痺 21716.神経根障害のリハビリテーション 222 Michelle S. Gittler, David J. Weiss 解剖 222 神経根症の病態生理 225 頻度 227 生体工学 228 頸椎性神経根症の病歴と症候 230 神経根症―胸椎 234 腰仙部神経根症の病歴と症候 234 神経根症の診断法 236 神経根症の治療 240 治療成績 24217.前庭機能障害のリハビリテーション 246 Susan J. Herdman 良性突発性頭位性めまい 246 前庭麻痺と前庭機能廃絶 253第III部 慢性的神経機能障害に伴う病態の治療18.神経因性膀胱と直腸 267 David A. Gelber 神経因性膀胱 267 神経因性直腸 27419.拘縮と四肢の変形 284 Kathleen R. Bell, Krista Vandeborne 拘縮の定義と機能上の問題 284 頻度 285 拘縮の病理と病態生理 285 治療 291 特定関節の治療 29420.筋緊張亢進の診断と治療 303 Robert R. Young 筋緊張は治療すべきであろうか 304 理学療法 305 薬物療法 306 外科治療 30721.褥瘡 310 Gary M. Yarkony, Mark J. Goddard 褥瘡の認識 310 リスク患者 310 圧迫性潰瘍とは 312 病因 313 病態生理 313 病理 315 治療 31622.小脳性振戦と運動失調 327 Charles R. Smith 神経解剖 327 小脳機能障害の症状 328 小脳疾患の徴候 328 小脳性振戦の病態生理 329 小脳症状のリハビリテーション 33023.疲労感と神経疾患のリハビリテーション 337 Jack H. Petajan 疲労症状に関与する要因 337 全身疾患と疲労感 338 疲労感の判定と評価 340 疲労感と訴える患者の診察 342 治療 343 疲労感の治療に用いられる薬物 343 特定の疾患に伴う疲労感 34424.神経リハビリテーションにおける栄養と食事 366 Hillel M. Finestone, Linda S. Greene-Finestone 神経リハビリテーション患者の栄養状態の評価 366 栄養不良の診断 369 栄養学的戦略 371 脳卒中と栄養 379 頭部外傷と栄養 382 多発性硬化症と栄養 385 脊髄損傷と栄養 385 パーキンソン病と栄養 386 筋萎縮性側索硬化症と栄養 387 痙攣と栄養 388 アルツハイマー病,痴呆と栄養 388 慢性疼痛と栄養 38825.脊髄損傷後の神経リハビリテーションと性機能 394 Allen D. Seftel, Melissa D. Reigle, Donald R. Bodner 正常な性機能 394 勃起の神経学的機序 395 勃起の生理学 395 一酸化窒素 396 神経再生 399 射精機能 399 患者の評価 400 初期治療 401 治療 401 精子銀行と精巣上体からの精子吸引 403 勃起障害の治療 40326.言語療法と飲み込み運動の障害 408 Richard D. Zorowitz 解剖と生理 408 病態生理 411 評価 418 治療 421 回復と予後 424 倫理的問題 425和文索引 429欧文索引 435
内容説明
本書は、米国の第一線で活躍している65名の神経リハビリテーション専門家による、神経疾患のリハビリテーションについての意欲的で包括的な記述である。神経機能の原則に従って障害された機能を回復しつつある患者に、再構築された自己と環境との調和をはかる道を示そうとしている。
目次
第1部 総論(序論;神経機能低下の機能的評価;神経学的能力低下の治療における倫理的配慮;神経学的機能不全における再生と可塑性;歩行の解析;神経機能回復と機能的神経画像)
第2部 神経疾患のリハビリテーション(脳外傷;脳卒中のリハビリテーション;脊椎損傷のリハビリテーション;筋ジストロフィー症と進行性筋機能障害のリハビリテーション;脳性麻痺と発達性障害;多発性硬化症とパーキンソン病のリハビリテーション;末梢性ニューロパチーのリハビリテーション;慢性疼痛;腕神経叢障害の評価と治療法;神経根障害のリハビリテーション;前庭機能障害のリハビリテーション)
第3部 慢性的神経機能障害に伴う病態の治療(神経因性膀胱と直腸;拘縮と四肢の変形;筋緊張亢進の診断と治療;褥瘡;小脳性振戦と運動失調;疲労感と神経疾患のリハビリテーション;神経リハビリテーションにおける栄養と食事;脊髄損傷後の神経リハビリテーションと性機能;言語療法と飲み込み運動の障害)
著者等紹介
岩崎祐三[イワサキユウゾウ]
国立療養所宮城病院院長
山鳥重[ヤマドリアツシ]
東北大学教授
山本悌司[ヤマモトテイジ]
福島県立医科大学教授
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