出版社内容情報
ランダム化比較試験には実に多くのバイアスや交絡因子が潜んでいる。“結果を出す”ために,それらはしばしば適切に処理されない,あるいは確信犯的に除去されない。一方で,臨床研究を行う際の規制は年々厳しさを増している。臨床研究の担い手として,実施する側のジレンマも熟知した著者が,それでもやっぱり見逃せない落とし穴を丁寧に解説。本書を読めば,研究結果を診療で上手に使いこなせるようになる!
植田 真一郎[ウエダ シンイチロウ]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yyhhyy
2
治験の実験と論文に起こりうる間違いやバイアスの例を医者が連載で紹介したものの書籍化。医者だけでなく心理学や社会心理学、行動経済学など人間や生物に関する実験では同様の問題が起こりうる。実験対象と現実の自分の対象では条件が違ったり、中間指標の結果に過ぎなかったりグラフに印象詐欺があったり、枚挙にいとまがない。2021/05/16
Tatsuya Michibata
1
書かれている内容は、批判的に論文を読むものにとって非常におもしろいと思います。臨床医は、こんなことがあったのかと感心するすることが多いでしょう。ただ、悲しいことにこの本も読むのが結構難しい。2020/08/20
研修屋:城築学(きづきまなぶ)
0
s図書館から。医学論文でした。畑違いでありました。2021/04/03